エアコンを使ったら突然、火を噴く可能性も エアコン事故件数が最も多いのは7月 原因と対策

名古屋は6月19日で3日連続の猛暑日に
6月19日の最高気温は名古屋で36.3度、豊田で36.6度など、愛知県内の多くのところで3日連続の猛暑日でした。気象庁は水分や塩分をこまめに補給するなど、熱中症対策をよびかけています。
室内での熱中症対策で大切なのが、エアコンの適切な使用です。ただ、エアコンのケアを怠ると…破裂音と共にコンセントから突如として吹き上がる煙。次の瞬間、黒い煙と共に燃え上がりました。
エアコンの異常発熱で煙や火が出ることも

これは製品の安全調査などを行うNITEの実験映像です。火が出たのは延長コードとの接続部分。エアコンには大きな電流が流れる場合があり、経年劣化した延長コードでは耐えられずに異常に発熱し、煙や火が出る可能性も。NITEは、エアコンを必ず専用のコンセントに直につなぐよう呼びかけています。
事故を防ぐには定期的な掃除が必要

一方、こちらはエアコン専用のコンセントから火が噴き出しました。実はコンセントと電気プラグの間にほこりがたまっていたのです。ほこりは空気中の水分を吸収し、その水分が原因でショートしました。
高い位置にある場合が多いエアコン専用のコンセント。エアコンを使う直前はもちろん、定期的な掃除が必要です。室外機にも注意が必要です。室外機のそばに置かれた水が入ったペットボトル。虫眼鏡と同様、太陽の光を1点に集める現象で、発火につながる恐れがあります。
NITE製品安全広報課 岡田大樹さん:
「なにかしら焦げ臭いとか、変な音がするとか、何かしらの異常を感じたら、メーカーや販売店に点検や修理のお願いをしてほしい」
エアコンの事故は7月が最も多い

NITEによると、2020年度から2024年度の5年間に、エアコンの事故は363件報告されています。このうち火災は337件と9割以上です。またエアコン事故の月別の件数を見ると、6月に増え始め、7月がピークです。
2025年は真夏のような暑さがやってきています。すでにエアコンを使っている家庭も多いと思います。改めて、エアコン周りのチェックをお願いします。