
2028年ロス五輪目指し…ソフトボール後藤希友の“新しい挑戦” 自ら厳しい環境に身を置き「1年目で日本一に」


東京オリンピックのソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友選手は、2025年のシーズンを新たなチームで迎えました。より厳しい環境でさらに成長し、2028年のロサンゼルスオリンピックを目指します。 名古屋市出身の後藤希友選手は2025年、大きな決断をしました。 後藤選手: 「新しい挑戦をすることが、自分の中ではカギになるのかなと」 2021年の東京オリンピックでは金メダルを獲得し、トヨタではMVPを3度受賞するなど、日本を代表するピッチャーとなりました。

しかし2025年、前年日本一に輝いたトヨタから、東地区3位の埼玉県の戸田中央に移籍を決断しました。

後藤選手: 「私にとっては(トヨタは)良い環境ではあったと思うんですけど、もっと成長するためには新しい環境に飛び込んで、自分の可能性をもっと広げていきたいと思っていました」 「もっと成長したい」、その言葉の先に見据えるのは、2028年のロサンゼルスオリンピックです。自らを厳しい環境に置くことを決めた後藤選手が背負う、新たな番号は「17」です。 後藤選手: 「大谷君と同じ背番号を背負えることが何よりもうれしかったです。ドジャースにいって優勝の立役者になっている姿を見ていたので、自分もそういうような人になりたいなという気持ちはあります。移籍1年目で日本一をとれたら、そんな幸せなことはないだろうなと思うので」 4月12日、岐阜県・大垣市で迎えたリーグ開幕戦。 後藤選手は最終回のマウンドに上がると、わずか8球で締める完璧なリリーフで、チームも開幕戦白星スタートを切ります。

4月14日は、レジェンド・上野由岐子選手を擁するビックカメラ高崎との一戦です。 後藤選手は8番・ピッチャーでスタメン出場すると、チームが勝ち越しに成功した6回には、バッターとして上野選手と対戦しました。 ノーアウト満塁の場面で、後藤選手は日本のエース・上野選手からダメ押しのタイムリーを放ちます。

後藤選手は最終回もマウンドに上がり、7回を投げ切り、移籍後初勝利をあげました。まさに二刀流の活躍で、チームを開幕連勝に導きました。

後藤選手: 「本当に安堵感がすごく強くて、まず勝てたことが大きかったので。やっぱり東地区のチームは打力が強いチームがすごく多くて、またこれで次に向けてステップアップしたかなと思います」 より厳しい環境での、新たな挑戦の先に見据えるのは、2028年ロサンゼルスオリンピックのマウンドです。