【イマネタ】能登半島地震 「季節の備え」「地域を知る」「トイレ」 、愛知の防災士が考える3つの備えとは

能登半島地震の様子を見て、愛知県で活動する防災の専門家は「3つの備え」の強化が必要と感じていました。どんな備えなのか取材しました。

「防災ママかきつばた」の代表、高木香津恵さんは愛知県知立市、刈谷市を中心に子育て世代に向け防災セミナーなどを行う防災士。

高木さん自身も小学5年生のお子さんのいるママでもあります。

今回の能登半島地震を見て「3つの備え」の強化が必要と感じたといいます。

「トイレであったり、地域で何が起こるのかを知る。そして季節の備えが大切」（防災ママかきつばた 高木香津恵代表）

高木さんが挙げたポイントは「季節の備え」「地域を知る」「トイレ」。

まずは「季節の備え」について。

「夏は暑く冬は寒くなるので、防災リュックの中身も季節に合わせて中身を変える必要がある」（高木代表）

高木さんによると、防災リュックは準備したら中身を入れ替えない人がかなり多くいるそうで、冬と夏で必要なものが違ってくるため、季節で入れ替えることをしてほしいといいます。

そんな中、冬に大活躍する防災グッズが縦10cm、横6cmととてもコンパクトで、広げて使います。

「どういったもの？」（島津咲苗アナウンサー）
「電気・水道・ガスなどライフラインが途切れると暖房なしになりとても冷え込む。くるんで使って暖をとることもとても大切だと思う」（高木代表）

エマージェンシーシートといい、薄手の保温素材で作られた防寒用のシート。

登山グッズでもあります。

島津アナウンサーがエマージェンシーシートを使ってみると――

「外の冷気が遮断される感じがする。自分の体温が中にこもるというか…」（島津アナウンサー）
「逆に汗をかいてくるぐらいかなと」（高木代表）
「ずいぶん変わりますね薄いのに」（島津アナウンサー）

エマージェンシーシートはアウトドアショップや100円ショップなどで手に入るそうです。

続いての備えの強化は「地域を知る」。

「どのように情報を得ている？」（島津アナウンサー）
「地域にあるハザードマップですね。どれくらいこの地域は揺れるのか、火災はどの地域が起こりやすいのか知ることができる」（高木代表）

自分が住んでいる地域の想定震度や被害などをハザードマップで事前に知っておくことが大切だといいます。

ハザードマップはスマホやパソコンでもチェックできますが、高木さんは紙のハザードマップをオススメしていました。

「紙だと給水ポイントなどを自分で書き込める。災害時はインターネットがつながりにくいこともある」（高木代表）

紙のハザードマップは各自治体で手に入ります。

備えの強化最後は「トイレ」。

「トイレの重要性については？」（島津アナウンサー）
「被災地でもマンホールトイレが設置されるんですけれど、設置されるのに時間がかかったり、マンホールトイレなども処理場の状況によっては使えない。トイレに関しても自分たちが使うものは自分たちで用意する」（高木代表）

災害時は断水が考えられるため、非常用トイレの準備が必要だといいます。

「回数の目安は？」（島津アナウンサー）
「1人1日7回ぐらいトイレに行くと言われている。1週間分を備蓄するといい」（高木代表）

非常用トイレは1週間分を備蓄しておくのが良いそうですが、注意点もあるといいます。

「非常用トイレセットにはお尻を拭くものが入っていない。トイレットペーパーを備蓄することも大切です」（高木代表）

トイレに関してもう一つ準備するものが「防臭袋」です。

「災害時にはすぐにゴミ収集車が来ない。ある程度保管しないといけない可能性がある。被災地の皆さんもかなりの悪臭に悩まされている。防臭袋を携帯トイレセットと一緒に備えられるといいと思う。自分たちが使うものは自分たちで用意する、それができると一番いい」（高木代表）