2022年10月24日放送
【アナウンサーが中日新聞コラムを朗読】8月27日(土)アナよみ春秋
アナよみ春秋
中日新聞の看板コラム「中日春秋」をCBCテレビ&東海テレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。
書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
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日本の冷凍食品は一九五〇年代、魚肉のフライなどが学校給食に採用され、普及の契機となる。同じころに始まった戦後の南極観測で、隊員が食したこともいい宣伝になったという
▼約七十種が提供され、冷凍の野菜や茶わん蒸しもあった。時代は異なるが、九〇年代に調理担当として、仲間八人と南極のドームふじ基地で過ごした西村淳さんの著書『面白南極料理人』が実態を伝える
▼入り口脇の暖房の通っていないスペースに扉を設置しただけの「冷凍庫」は、年間を通じ氷点下の三四〜七五度。冷凍のカツオのたたきを暖房の効いた部屋に運ぶとすぐ霜がつき、水に漬けると「パキッパキッ」と音がして解凍が進んだ
▼国内の家庭用冷凍食品の生産量が急増し昨年初めて、業務用を上回った。新型コロナウイルス禍で飲食店などの業務用が伸び悩んだ一方、自宅での消費が増え、売り場を拡大したスーパーもある
▼手軽さから一人暮らしの若者らの「個食」にも浸透したという。少子高齢化による単身世帯増加や在宅勤務の普及で、個食需要はまだ伸びると業界はみている
▼西村さんの著書によると、南極の基地では隊員の誕生会など宴(うたげ)が少なくない。厳しい日々を乗り越えるためだろう。みなでカニづくしの料理を味わったり、寒さがゆるんだ日に外でジンギスカン大会を開いたり。こんな時代だけに、密な食事が尊く思える。
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番組詳細
中日新聞の看板コラム「中日春秋」を東海テレビ&CBCテレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
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