【イマネタ】2023年の忘年会実施予定率は約54％　1組あたりの平均滞在時間は通常の倍、4時間に

新型コロナが五類に移行して初の年末を迎えています。名古屋の飲食店では忘年会の予約が殺到しているのですが、今年の忘年会はちょっと変わった傾向がありました。

　2023年も残すところあと18日となりました。

　すでに忘年会をしているって方、いるのではないでしょうか。

「5類に移行して初めての忘年会。今年は去年とはずいぶん違った傾向があるようです」（島津咲苗アナウンサー）

　忘年会について名古屋で聞いてみると――

「職場でやる予定。若い子だと20代、上は60を超えている方もいる。『待ちに待っていました！』というところはある」（40代・製造業）
「最終営業が終わった後にみんなで集まる。若い子も全員参加。楽しみです」（40代・飲食業）

　久々の忘年会という事もあってか楽しみという声がある一方で――

「一応会社に聞いたら『今年もないよ』と。盛り上がりというか、忘年会のやる気がなくなった」（60代・デザイン業）
「ご自身としては忘年会やりたいですか？やらなくていいと思いますか？」（島津アナウンサー）
「会社の忘年会はどっちでもいい」（60代・デザイン業）

「みんなが集まることが仕事柄難しい職場なので会社としてはない」（60代・販売業）
「久々に大人数で集まりたい気持ちはありますか？」（島津アナウンサー）
「全然ない」（60代・販売業）

　東京商工リサーチが今年の忘年会について約4700社に聞いたところ、54.5％の企業が忘年会を実施する予定だと答えていました。

　2022年は38.4％だったので相当増えたことが分かります。

　忘年会の会場となる居酒屋はどのような状況でしょうか？

　13日に世界の山ちゃんで話を聞くと、今年の忘年会の予約はコロナ前の9割まで回復しているといいます。

　11月下旬からすでに忘年会は開催されているそうで、今年はこんな特徴がありました。

「何軒も飲み歩くというよりは1軒で完結するお客さんがいる。1組あたりの滞在時間が倍近く長くなっている」（世界の山ちゃん名駅新幹線口店 大友康店長）

　今年山ちゃんで忘年会をするグループは1次会で解散する人が多いそうで、1組当たりの平均滞在時間は通常の倍の4時間、最大7時間忘年会をしていたグループもあったといいます。

　お客さんの滞在時間が長いことに合わせ料理も変えていました。

「量や質をどんどん上げて『これで満足！』、『帰りにラーメン食いに行こうぜ』とは言わせない」（大友店長）

　今年の名古屋の忘年会、贅沢にカニを楽しむという人も多いそうで、かに本家では忘年会の予約が殺到していました。

「今年の冬に関しては80～100人の団体の予約がある。『忘年会が完全に解禁』という勢いを感じている」（札幌かに本家栄中央店 浅井浩一郎店長）

　去年の忘年会は、1グループあたり3～4人での予約がほとんどでしたが、今年は10人単位の予約が殺到しているといいます。

　大盛況でうれしい忘年会シーズンとなった「かに本家」ですが、人手不足で悩んでいるといいます。

　求人を出してはいるものの、コロナで人が離れてから中々働き手が増えないといいます。

「本当に何十人単位で欲しい。特に接客は専門的な技術が必要なので仕事を覚えるまで期間が必要」（浅井店長）

　人手不足が解消しないまま忘年会シーズンが始まったため、ある工夫で乗り切ろうとしていました

「札幌かに本家グループは13店舗あるので、忙しい所へ人を送り、チーム全体でお客様をお迎えする。あと配膳ロボットを使い作業の効率化を図っている」（浅井店長）

　さらに普段は本社でデスクワークをしている人たちが今年は店頭に立ち手伝うことで対応しているといいます。

「あと何人必要ですか？」（島津アナウンサー）
「10～20人ぐらいいたら我々が目指す『おもてなし』ができる」（浅井店長）