【イマネタ】運転免許の更新が楽になる？愛知の講習が一部オンライン化へ　先行する山口県を取材

愛知県の「免許の更新の方法」が変わる可能性が出てきました。その方法を使うと、大幅に短縮できるようです。

「時間はかかるし混雑しているかもしれない、でもやらなきゃいけない。ちょっと面倒なあの手続きが楽になるかもしれません」（島津咲苗アナウンサー）

　それは「運転免許の更新」です。

　18日、愛知県の平針運転免許試験場に行ってみると免許の更新に来た人で混雑していました。

「免許更新の講習はどんなイメージは？」（島津アナウンサー）
「長々と話を聞く眠たい時間というイメージ」（20代男性）
「何が一番面倒ですか？」（島津アナウンサー）
「更新の度に有給をとるのが会社に申し訳ない。結構待ち時間もあるので」（20代男性）
「更新手続きがどうなったらいいと思う？」（島津アナウンサー）
「愛知県の人が集まるので身近なところで出来たらいいな」（30代女性）
「混雑しているので手間というか面倒だなというイメージ」（30代男性）

　免許更新の悩みが解消されるかもしれません。

　愛知県警は2024年度内に運転免許の更新の際、講習を一部オンライン化する方針。

　つまり会場で受けなければならなかった講習をスマホやパソコンで受講できるようにするというものです。

　しかし、愛知県でのオンライン化はまだ先ということで詳細は決まっていません。

　そんな中、すでに2022年2月から山口県では免許の講習のオンライン化を導入しています。

　18日に山口県警の運転免許課に話を聞くことができました。

「動画で普段受けているような講習を受けられるということですか？」
「オンライン講習は手続きの前に自分の空いた時間や好きな場所で、更新時講習をスマホやパソコンで受けられるというもの」（山口県警察本部運転免許課 佐田冬人さん）
「リアルタイムではなく動画を視聴するということですね」（島津アナウンサー）
「違反講習や初回の講習の方は2時間の講習となるので対象外となる」（佐田さん）

　山口県のほか、北海道・千葉県・京都府も免許更新の講習の一部をオンラインで行っていて、講習のオンライン化で時間が大幅に短縮できるといいます。

「先に講習を済ませるので更新手続きにかかる時間が大幅に短縮」（佐田さん）

　免許の更新の際、以前の山口県では朝8時半に受付、その後、視力検査、写真撮影を経て1時間程度の待ち時間が発生します。

　一般運転者の場合は1時間講習を受けるため、受付から免許を受け取るまでに2時間から2時間半かかっていました。

　今は事前にオンラインで講習が見られるので「待ち時間」と「講習の時間」がカットされ、15分から30分程度で免許が受け取れるようになり、最大で2時間15分も短縮できたといいます。

　そんな中、“サボり”が気になってしまいます。

「オンラインだと動画を再生しているときに寝る方がいると思うが対策は？」（島津アナウンサー）
「講習の間に自分の顔写真を撮影して提供してもらう」（佐田さん）
「必要なタイミングでスマホを使って自撮りをする？」（島津アナウンサー）
「チャプターごとに写真撮影がある。自動的にカメラが自分の方に切り替わり写真撮影ができる」（佐田さん）

　オンライン講習中は3回写真を撮る時間が設けられていて、その写真が免許受け取りの際に確認できないと対面での講習を受ける必要があるといいます。

　さらにオンライン講習終了後に理解度を確かめるテストも行われるため、“サボる”ことはできないよう工夫されていました。

　愛知県が同様のスタイルになるかはまだ決まっていませんが、山口県では約3割の人がオンライン講習を利用していて利用者の99％が満足と答えているといいます。

「最終的には皆さんがオンラインで講習を受けていただければと考えている」（佐田さん）