イギリスの名車「オースチンA35」をゲット!月1万円の理想のガレージライフを手に入れた
1950年代に誕生し、イギリスの大衆車として活躍したのが「オースチンA35」です。また、オースチンA35はレース界でも活躍し、イギリスの偉大なF1レーサーである「グラハム・ヒル」や「ジェームス・ハント」の愛車としても有名で、多くのファンを魅了してきました。
そんな、オースチンA35とイギリスのライフスタイルを満喫しているひとりのオーナーに密着します。
●オースチンA35とは?
オースチンA35は、1950年代にイギリスの自動車メーカー「オースチン」社が製造した自動車です。第2次世界大戦が終結後、庶民の移動手段として求められていた機能を詰め込んだ先進的な車として誕生しました。
A35は直列4気筒、948ccのエンジンと4速MTを搭載し、信頼性の高さと高出力は、後に誕生したオースチン・ミニ(ミニ・クーパーの元祖)に引き継がれていきます。
A35は軽自動車よりもひと回りほど大きなつくりですが、全高を高めにとっていることもあって、居住空間は見た目ほどの窮屈さは感じません。小型なボディながらも曲面を多用したボディに大型のメッキグリルを組み合わせることで、存在感のある英国車を実現しています。
●内装について
今回のオースチンA35のオーナーである仙石さんは、もともと競泳選手として活躍していたこともあり、タイムを競うことに執着がありました。オースチンA35を入手したのも、この車でレースに出たいという思いからです。
実際に仙石さんはクラシックカーレースやラリーなど、さまざまなジャンルのレースに出場しています。
そのため、オースチンA35の内装はレースに使用することもあって、メーターパネルを追加するなど、かなり大がかりなカスタマイズぶりです。
ステアリングの正面には追加したタコメーター以外にも計器類が並び、センターコンソールにあるスピードメーターの左側にはタキメーターやストップウオッチを搭載するなどの本格仕様です。
また、シートベルトもWILLANS社製の4点式のレーシングハーネスを装着して、サーキット走行に臨みます。
●月1万円のガレージに保管するオーナー
「オースチン歴12年」と話す仙石さん。英国車の魅力にどっぷり浸かっていますが、旧車を所有するにあたって重要になってくるのが保管場所です。
70年以上前の自動車は現在の自動車のように耐候性に優れているわけではなく、仙石さんは愛車が保管できるように、屋根とシャッター付きのガレージを借りています。
貸しガレージの金額は驚きの月1万円! さらに仙石さんは「癒しの空間」にするためにリフォームしました。
もともとはトタン張りの壁にパネルを貼ったり、棚をつくったりするだけでなく、自身のコレクションを飾ることで、愛車オースチンA35とともに大好きなイギリスのイメージに囲まれた空間をつくりました。
●ガレージライフを楽しむ
憧れのガレージライフを楽しむ仙石さんは、仕事が終わったあともガレージで過ごすことが多いといいます。シャッター付きのガレージなので、仙石さんお気に入りの「ビートルズ」の曲を聞きながら過ごすこともできるのです。
ビールを飲みながらゆったりすることもあれば、愛車のメンテナンスに没頭することも。週末には会社の同僚や後輩などをガレージに招き、愛車のメンテナンスのサポートをしたり、整備のレクチャーをしたりしてにぎわいを見せます。
好きなものだけに囲まれた空間で、ぜいたくな時間を満喫する仙石さん。オースチンA35とガレージがあるからこそ、仕事にも熱が入り、オンとオフ充実した毎日が過ごせるのでしょう。