キーワードは“とじ“!?味の決め手は大将のやさしさ!常連客に愛され続ける「玉子とじらーめん」『チャント!』
ホクホクの炒飯に、熱々の麻婆豆腐。人気町中華に変わらず存在する看板メニュー、通称「常連メシ」をご紹介します。今回は、名古屋市千種区にある創業25年の「桜花(さくら)らーめん」を取材しました。
自家製のとんこつスープと特注の手もみ平打ち麺
「桜花らーめん」の常連メシは、この店に来たらこれを食べずに帰るな、と言われる「玉子とじらーめん」です。
(男性客)
「一度食べたらやみつきになる。またリピートする」
(男性客)
「唯一無二です!どこにもない味。他にないから、比較しなくていい。ここの“玉子とじらーめん!”」
しょう油、塩コショウなどの調味料に生卵を落とし、自家製のとんこつスープをかけるだけのシンプルな一品ですが、スープにこだわりがあります。
(店主・吉澤光明さん)
「とんこつしょう油のさっぱり系。これは「グリ骨」。グリグリしとるからグリ骨。使用しているのはグリ骨だけです、グリ骨だけのとんこつは珍しい」
玉子とじに合うよう、豚骨の中でも特にコラーゲンが多いと言われる、グリ骨(ひざの軟骨)を使用し、毎朝6時間以上煮込む大将自慢のスープです。
さらに、麺とスープ、そして玉子がよく絡むよう、特注の手もみ平打ち麺を使用しています。
(女性客)
「スッと入ってきて、でも歯ごたえと食べごたえがあっておいしい」
客が自分好みの辛さで選べる「玉子らーめん」は3段階!
お店には、店名と同じ看板メニュー「桜花らーめん」も存在しますが、「玉子とじらーめん」に人気を奪われてしまったようです。では、常連たちは「玉子とじらーめん」一択なのかと思いきや、違うようで…。
(男性客)
「ぼくは『台湾とじらーめん』。『桜花』に来るなら、『玉子とじ』は必須」
(女性客)
「台湾ラーメンは他でも食べられるけど、『台湾とじ』はココがいい!」
「玉子とじらーめん」に、ニラと台湾ミンチを大量にのせる「台湾とじらーめん」。いまや、元祖「玉子とじらーめん」に迫る勢いを見せているという「台湾とじらーめん」ですが、他にも人気メニューが存在します。
台湾ミンチを、ほんのちょっとだけスープに溶かした「ちょい辛とじらーめん」も、ただいま人気急上昇中。好みに合わせて辛さを選べるのが、この店の「玉子とじらーめん」です。
3000軒以上のラーメン店を食べ歩いたラーメン通も太鼓判を押します。男性が注文したメニューは「チャーシューめん」に+50円で玉子とじをトッピング。豚バラ肉をしょうゆや砂糖、赤ワインで煮込んだ、大将こだわりのチャーシューをふんだんに乗せた「チャーシューめん」を「玉子とじ」にしています。
すべて「玉子とじ」可能!玉子×玉子を楽しむ常連客も
客の要望があれば、どんなラーメンでも「玉子とじ」にしてきた懐深い大将は、「カレーとじ」や「タンタンとじ」など、何でも「とじ」可能!
(店主・吉澤光明さん)
「玉子大好きな人は「とじとじ」。玉子2つ割ってつくる」
玉子を2つ落として濃厚さを倍増させる「とじとじ」や、「玉子とじらーめん」に「煮玉子」をトッピングし、“玉子×玉子”にする常連客など、玉子好きの常連客が集まっていました。
(店主・吉澤光明さん)
「『玉子とじ』、『煮玉子』、『天津飯』の3つを注文する方も多い。玉子がないと成り立たない。セーブしようと思っても、思わず使っちゃう!」
玉子好き大将の悩みの種が、値上がりが続いている、玉子の仕入れ価格。それにもかかわらず、ラーメンはあくまでも昭和の値段設定です。
仕入れ値高騰と、値上げのはざまで思い悩む大将ですが…。
(男性客)
「大将の優しさが味にのってる」
(男性客)
「大将の優しさに、みんなが寄りかかってる」
心優しい大将がつくる「玉子とじらーめん」を求めて、今日も常連客がやってきます。
CBCテレビ「チャント!」9月24日放送より