親子で満喫!豊橋「のんほいパーク」の動物たちとふれあう1日に密着
愛知県豊橋市にある「のんほいパーク」は、東山動物園にも引けを取らないと地元で評判の動植物園です。自然に近い環境の「行動展示」が魅力で、人気者のレッサーパンダやゾウ、ライオンの迫力ある姿を間近で観察できます。地元親子が案内するのんほい流の楽しみ方と、動物たちとのふれあい体験も満載の1日をご紹介します。
東三河の大自然に囲まれた、行動展示の先駆け

野生に近い環境でありのままの動物の姿に出合える
のんほいパークは、東三河の広大な敷地を活かした総合動植物園です。最大の特徴は、動物たちが自然に近い姿を見せてくれる「行動展示」。
檻の中でただ見るのではなく、野生に近い環境でのびのびと過ごす動物たちの生態を、間近で観察できます。実はこの展示スタイル、あの旭山動物園が参考にしたともいわれており、全国的にも早くから取り入れられてきたそうです。
人気者はレッサーパンダ!新入り「ガオガオ」に注目

キリッとした表情が魅力のレッサーパンダ・ガオガオ
数ある動物の中でも、今一番の人気を誇るのがレッサーパンダ。特に2024年仲間入りしたイケメンの「ガオガオ」は、来園者のハートを掴んで離しません。エサをもらうときに二本足で立ち上がる仕草がかわいらしく、写真を撮る人の列が絶えないほどです。
なかには、週に何度も「のんほいパーク」を訪れる熱心なファンもいるそうです。こうしたリピーターの姿が多いのも、のんほいパークでは日常の光景です。
地元に根付く“のんほい愛” 親子の絆にも

どこにいても動物の姿が気になる応賢くん
今回は、そんな“のんほい愛”を持つ豊橋市民の河合親子に密着しました。向かったのは、地元の初詣スポットとして親しまれる「牟呂八幡宮(むろ」。
境内では三男の応賢(おうけん)くんが、野良猫を見つけては元気に追いかける姿が印象的です。応賢くんの将来の夢は、動物園の飼育員なのだそう。

幸せを運んでくれたのんほいパークのコウノトリ
お母さんにとっても、のんほいパークは43年間通い続けてきた特別な場所です。「コウノトリに命を授かりますように」と願い続け、応賢くんが生まれたことから、家族にとっても深い思い出の地となっています。
ゾウの水浴びは朝が狙い目!地元流の楽しみ方

水浴び直後にみられる、ゾウの砂浴びにも注目!
開園と同時に河合親子が向かったのは、ゾウ舎でした。ここでは全国最大規模となる6頭のアジアゾウが暮らしており、広々とした環境でのびのびと過ごしています。
特におすすめは、開園直後の9時半〜10時半頃。この時間帯は、水浴びや砂浴びなど、ゾウたちが活発に動く貴重なシーンを目にすることができます。若いゾウの交尾行動が見られることもあり、まさに“行動展示”の真骨頂といえるでしょう。
迫力満点!日曜限定のライオン「屠体給餌」

ワイルドに骨付き肉をくわえて歩き回るライオン
続いて親子が訪れたのは、毎週日曜の11時半から行われる人気イベント「屠体給餌(とたいきゅうじ)」。東三河の山間部で増えすぎた野生の鹿をライオンのエサとして活用し、自然に近い食事シーンを再現しています。
骨付きの鹿肉に食らいつくライオンの迫力は圧巻。 “本能むき出しの瞬間”を観察できるこのイベントは、のんほいパークならではの体験です。
コウノトリと再会、そしてモグモグ広場へ

カピバラの餌やり体験にも癒される
午後は、家族に幸せを運んできてくれたコウノトリのエリアへ。静かに羽を広げる姿に、応賢君も思わず見入っていました。
その後は、子どもたちに大人気の「モグモグ広場」へ。ヤギやカピバラなど、かわいらしい動物たちと触れ合うことができ、エサやり体験も楽しめます 動物好きの応賢君にとっては、まさに天国のような場所です。
閉園前はキリンのモグモグタイムで締めくくり

キリンへの餌やりは大迫力! 鳴き声の特徴は?
最後に向かったのは、閉園前に行われるゲリライベント「キリンのモグモグタイム」。応賢君は大のキリン好きで、飼育員さんに「キリンの模様は何のためにあるの?」と質問。答えは、“木々に紛れて身を守るため”なのだそうです。
さらに、飼育員さんが録音に成功したという貴重な音声も公開。なんと、キリンの鳴き声は牛にそっくりなのだとか。驚きと発見が詰まった1日となりました。