殺処分無くしたいと入学した生徒も…高校のドッグケアコースで目指す「犬のプロ」トリミングから介助技術まで

 三重県亀山市にある徳風高等学校。全校生徒は約150人で、「総合コース」「パソコンコース」「ドッグケアコース」があり、高校と専門学校同時に通うことができます。

 そのうち「わんちゃんのプロ」を目指すのがドッグケアコース。3年生がトリミングの実習をしている教室へ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました。


パンサー向井さん:
「ここにいるわんちゃん達は学校で飼ってるの?」


田中さん:
「いいえ、ブリーダーさんや一般の方からお預かりして、トリミング実習をしています」


 高校2年生の段階で基礎技術を学び、1人で1匹カットすることを目標としています。教室には珍しい“犬の頭だけ”のぬいぐるみも。2年生で学ぶ「ウィッグカット」でトイプードルの顔を作るために使うのだそうです。

パンサー向井さん:
「本物のわんちゃんでやる前にこういうので練習するんだ。実際やってみてどうですか?」


田中さん:
「どうしても、わんちゃんが暴れてしまったりするので、そういう時は難しいです」


福島さん:
「初めはきれいじゃない状態で来るんですけど、その子たちをカットとかでかわいくして帰してあげるのがやりがいです」

 目指すは犬にとって負担の少ないカット技術の習得。しかもカットしているのはお客さんの犬とあって、失敗は許されないため、その目は真剣そのものです。授業では、それぞれ犬種に応じたカットを学び、皆さんすでに高校生とは思えない腕前です。


 次に、生徒たちが見せてくれたのは「オビディエンス」という、人と犬がストレス無く暮らせることを目的としたトレーニング。大切なのは犬とハンドラーが共通のルールで行動すること。ヨーロッパではドッグスポーツとしても人気で世界大会も開催されています。


 離れた場所から指示を出す「遠隔」では、生徒がトイプードルに“待て”をさせながら距離をとり、“座れ”、“伏せ”などをして“来い”まで、しっかりと出来ました。


 続いて手や足に障害がある人の生活を手助けする介助犬の技を披露。「靴脱がし」から…。


生徒:「(犬に)プル!」

 するとスニーカーの紐を引っ張り、要介助者をアシスト。さらに靴を加えて脱がせました。

パンサー向井さん:
「かしこい!靴を渡すところまでやるんだ、凄いわぁ。お見事」


 そして、服を脱がせる介助動作も…。器用にチャックを噛むとどんどん下に降ろしていきます。うまく外した後は袖を引っ張って脱ぐのをお手伝い。


これらの動作を生徒たちが教えています。介助動作ひとつでも、覚えるのになんと4か月。生徒と犬が信頼関係を築きながらトレーナーとしての腕を磨いているんです。

 生徒たちに、なぜドッグケアコースに入ろうと思ったのか聞いてみると…。

稲垣くん:
「犬とふれあえたり、寮があったりすると聞いて入りました。毎日犬と会えるので最高です」


山崎さん:
「家で犬、猫、インコなど色々飼っていまして、自分が成長していくにつれて、保健所で犬や猫が殺処分されてしまうという現実を知りました。どうやったらそれが無くなるのかなと思った時に、まず自分の知識を高めなくてはいけないと思い、トレーナー一択で来ました」


 毎日犬と接しているドッグケアコースの皆さん。そのため、将来の夢も動物看護師や介助犬訓練士など動物にまつわる仕事が多いんです。

パンサー向井さん:
「去年3月からの自粛期間中は、わんちゃんはどうしてたの?」

高士くん:
「自分の担当犬を自宅で預かって信頼関係を深めることをしていました」


中田さん:
「夏休み等も飼育当番があって、9時から17時まで。年末年始も毎日学校で行っています」

 専門学校の授業も受けられる“Wスクール”の徳風高校。生徒たちや犬などと触れ合った向井さんが感じたこととは…。


パンサー向井さん:
「コンピューターとかネイルとか、ドッグケアとか細かく深く勉強できる、すごくいい環境だなと思いましたね。今後ちょっと僕は、左にわんちゃん、右にペッパーくんという態勢でパンサーをやっていく方がいいんじゃないかなと思いましたね(笑)」

(2021年3月1日放送「チャント!」より)

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いざ学校に向井ます

向井くんが東海地方の高校に行き、ユニークな部活動や授業を体験!生徒や先生と交流し、その学校ならではの“リアルな高校生活”を紹介します。

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