急成長の陸上競技部を取材!生徒から絶大な信頼…高校陸上のスゴ腕指導者はパンサー向井の同級生だった
「満足度の高い3年間」をコンセプトに、学習にも部活動にも力を入れている愛知県立津島東高校。進学率は96%で、毎年8から10の部活動が県大会に出場しています。
中でも、尾張地区総合優勝を飾るなど急成長中なのが陸上競技部。奇遇にも、その長距離顧問・荻久保吉隆先生と高校時代に同級生だったという、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが、学校に“向かい”ました!
取材の前半、わざわざ学校側が作ってくれた“体育会系”な台本通りに進め、陸上競技の素晴らしさを体感することで、体力のギリギリまで追い込まれた向井さん。
後半は校舎内へと場所を移し、部員の皆さんが集まってくれている教室に向かいますが、その途中の廊下にはズラリと机が並び、勉強している生徒の姿が…。
陸上競技部 立松くん:
「ここでは3年生の受験生たちが勉強していて、職員室が近くにあるので、先生に質問ができて効率の良い勉強ができます」
津島東高校名物の“廊下の自習室”。職員室が目の前なので、すぐに質問が出来ます。
それでは1、2年生、総勢49名で活動する陸上競技部の皆さんにお話を伺います。
パンサー向井さん:
「なぜ皆さんが陸上競技部を選んだのか聞かせてください」
若井くん:
「球技と違ってタイムが出て、記録を更新するたびに自分の努力が結果として出るので、やりがいを感じるからです。陸上は高校からで、それまでは野球をやっていました」
黒川くん:
「走ることが好きだったので選んだのと、この学校に荻久保先生がいるというのを聞いていたので、その指導で強くなりたいというのがありました」
パンサー向井さん:
「荻久保先生の指導を受けたいって思ったんだ。いや、同級生だったけどそんな大した人間じゃないよ(笑)」
町田くん:
「僕は、中学生の頃から荻久保先生の練習に参加していて…」
パンサー向井さん:
「(荻久保先生に対して)そんなに影響を与える人間なのか?」
荻久保先生:
「人は変わるから!」
向井さんの同級生、荻久保先生は愛知県立瑞陵高校を卒業後、愛知教育大学へ進学。体育教諭の傍ら、陸上競技指導者の道へ。駅伝の愛知県代表選手も指導するほどの凄腕なんです。
東京オリンピックの女子マラソン日本代表・鈴木亜由子選手も代表として出場した全国都道府県対抗女子駅伝にも、スタッフとして参加。
また荻久保先生の他にも、短距離や投てきなど全ての競技において指導者が揃っているのも公立校では珍しく、強さの原動力となっているのです。
パンサー向井さん:
「この部活ならではの変わったルールとかはありますか?」
佐藤くん:
「自分もそうだったんですけど、中学生も気軽に練習に参加できるというところです。高校生も『中学生には負けたくない』という思いになるので、お互いに刺激になって、今津島東高校の成績が年々上がってきているのにもつながっていると思います」
パンサー向井さん:
「中学生の時に参加しようと思ったのはなんでなのかな?やっぱり勇気いるじゃない、いきなり高校生と一緒に練習するって」
佐藤くん:
「荻久保先生の力、荻久保先生のおかげです」
パンサー向井さん:
「悔しいよ、同級生として俺は(笑)。そんなに慕われてるなんて」
普段の練習はメニューを生徒が考え、ノートにメモして練習を管理。自主性を重んじ、夢に向かって走る生徒たちと触れ合った向井さんは…。
パンサー向井さん:
「みんな、エネルギーがすごいですね。何よりも同級生の荻久保くんがすごい尊敬されてるっていうのが…」
荻久保先生:
「自分のこと忘れてたでしょ(笑)」
パンサー向井さん:
「忘れてたよ(笑)!あと、これから連絡を下さる高校の方々、過酷ロケになるので勝手に台本を作ってこないでください!でも、勉強させてもらいました。今日は1日ありがとうございました」