春に依頼急増!遺品整理の現場に密着 買い取りで値引きも
コロナ禍による影響で高齢者が1人で過ごす時間が増え、孤独死が増加傾向にあるここ数年。
もともとは家族で集まって行うことが主流だった遺品整理ですが、近年は業者に依頼するケースが増えているといいます。
東海3県を中心に年間5000件以上の不用品回収を行う業者の遺品整理に密着しました。 東海テレビ『スイッチ!』3月10日放送から
3月・4月に依頼増!遺品整理の気になる費用は?
名古屋市内に本社を置く『グッドサービス』の山村直秀社長によると、遺品整理は特に3月・4月は依頼が多くなるそう。正月に親族が集まって話し合う機会があり、暖かくなったこの時期に「そろそろやらなきゃな」と重い腰を上げるのが理由のひとつのようです。
密着した現場は1人暮らしの高齢女性が住んでいた5LDK・2階建ての一軒家。家主が亡くなり一度は家族だけで整理を始めたそうですが、物が多くて断念したといいます。
さらに外にも山積みの不用品が。庭にあった物置きに入っていたものだそう。
事前の打合せでトラック3台分、スタッフ10人、約5時間の作業を想定。やはり気になるのは料金のことです。
「グッドサービス」ではタンスなど大型家具の運び出しは1台4000~8000円 。小物などはダンボール1箱で1500円~です(いずれも大きさによって異なる)。この家の場合、見積もり総額は35万円ですが、値引きされることもあるのだとか。
同社では遺品整理の他、製造されて5年未満の家電を対象に買い取りも行っています。
場合によっては、製造から5年以上の商品でも買い取られることがあり。アンティークのギターには1万円の値が付きました。
その他にも冷蔵庫1000円、ファンヒーター3台計6000円、18金のピアス3点計6000円など、合わせて3万6000円分が買い取りとなり、最終的なにかかった費用は31万4000円。
作業開始からおよそ5時間で、さまざまな物であふれかえっていた家が片付きました。
遺品整理を終えた家族が感じること
続いて密着した現場は、他界した父親が住んでいた2LDKのアパートの一室。残された家族からの依頼です。
タンスを吊り降ろして解体するのに2万円かかるなど、費用は総額15万円。
スタッフ5名で作業をはじめると、ビデオテープやアルバムなどが多く出てきました。依頼者は思い出の詰まった品を一度持ち帰り、その後にどうするか決めることに。
依頼者は「自分で遺品整理をやると思い出の品を一個一個見ながらやって、結局持ち帰りたくなって家のものも多くなるし、作業も1年ぐらいかかると思うので任せてよかったです」と父親と過ごした日々に思いを巡らせつつも、心がすっきりしたようです。
配信動画では、買い取り査定などのサービスをより詳しく紹介しています。
『スイッチ!』
東海テレビ 毎週月曜~金曜 朝9時50分放送
【番組HP】 スイッチ!
※記事の内容は放送当時のものです
スイッチ!
毎週月曜~金曜あさ9時50分から放送中。 もっと東海地方を好きになる“スイッチ”を押す生情報番組。 お出かけスポットやグルメはもちろん暮らしのちょっとしたヒントになるトピックスを幅広くお届けしています。
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