東海3県の企業もユニーク技術をアピール 未来のクルマ続々登場「ジャパンモビリティショー」

最先端技術が集まるモビリティショー。東海3県からも「未来のクルマ」が続々登場しています。
 10月30日に開幕する「ジャパン モビリティ ショー2025」。
 東海3県から、多くの企業が自慢の技術を出展しました。
「4輪の電動モビリティです。アクセルとブレーキ、手だけで操作できるということです」(記者)
 岐阜市の「キュリオ」は、16歳以上なら運転免許がいらない乗り物を初公開。
 転倒しづらい4輪設計で、免許を返納した高齢者や外国人観光客の移動手段になると見込んでいます。
「今、電動キックボードや車以外のいろんなモビリティーがでてきている。その中の一つとして、我々の車両も5km以内の移動手段として自信をもって出せるものを開発したい」(キュリオ 高橋陽介 代表取締役)
 市販化予定は来年秋です。
自動車部品メーカーが“農業分野”に

 自動車のマフラー部品などをつくる愛知県岡崎市の「フタバ産業」。
「弊社が開発したレーザ除草ロボット。カメラで認識した作物と雑草をAIで区別して、作物は傷つけずに雑草だけを除去する」(フタバ産業 アグリーフ事業開発部 田中規さん)
 自動車部品で培ったレーザー加工技術を、除草機に応用しました。
 レーザーをピンポイントで当てて雑草を枯らすため、農薬の使用量も減らせます。
 部品メーカーがなぜ“農業分野”に挑むのか。
「全く違う分野であるからこそ、今まで生かしてきた技術が違う事業で生かせるのではないかと考えた。80年培ってきた技術があるので、それをどう新しい事業につなげるのかが重要」(フタバ産業 製品企画開発部 渡辺絵里子さん)
陸上のものだけではなく「空のモビリティ」も

 出展があるのは、陸上のものだけではありません。東海3県発の「空のモビリティ」といえば――。
「『SKYDRIVE搭乗口』とあります。空飛ぶクルマです。タクシーのように気軽に乗れる未来がやってきそうです」(記者)
 愛知県豊田市の「スカイドライブ」は、大阪・関西万博にも出展しました。
 目標としていた万博での商用運航は断念しましたが、2020年代後半の社会実装をめざし、三重県の志摩エリアで離着陸場の候補地を選定しています。
 今後、伊勢志摩地域などで飛行ルートを検討していく計画です。





