7日午前、名古屋市南区の公園。警察官がじっと見つめていたのは、国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」です。
警察と名古屋市によりますと、7日午前0時すぎから瑞穂区や南区などでニホンカモシカとみられる動物の目撃情報が相次ぎました。

午前9時半ごろに撮影された写真には、南区の公園内を歩く姿が。
その約30分後、住宅街でも目撃されましたが、悠々と歩きながら民家の敷地内に入っていく様子が捉えられていました。

その後、午前11時ごろには、南区の阿原公園にいたニホンカモシカ。よく見てみると、とどまっていたのは溝の中。
溝の中から出ようとするも、できない様子。実は名鉄と市によりますと、7日午前10時15分ごろ、名鉄名古屋本線の本星崎~鳴海駅間を走る列車と衝突したとみられているのです。

そして、ニホンカモシカが公園で確認されてから約2時間後。規制線の中で捕獲作業がスタート。
麻酔銃を構え、無事、捕獲。
名古屋市では、去年もニホンカモシカが住宅街に現れ、保護されたあと、生息地と考えられる山に放たれました。

国の特別天然記念物、なぜ市街地に出没しているのか。専門家に理由を聞くとー。
ニホンカモシカの生態に詳しい子安和弘さん:
「(ニホンカモシカの)本来の生息地、愛知県でいうと奥三河の山岳部でニホンジカが増えて、そこで住みにくくなっているのでは」
生息地でシカが増えたことで居場所がなくなっている可能性もあるというニホンカモシカ。

名古屋市によりますと、今回保護された個体は東山動植物園に移されたあと、午後2時40分に死んだことを確認したということです。


