喫茶店 コメダがおむすび専門店“米屋の太郎”オープン 天むす、味噌ヒレカツなど23品のうち5品が“名古屋おむすび” 東京・新宿に1号店
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(松田宣哲記者)
「あすオープンするこちらの店舗、人気の喫茶店コメダが手掛けるおむすび屋さんです」
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なんと、東京・新宿に、喫茶店のコメダが「おむすび専門店」をオープンさせます。その名も『おむすび米屋の太郎』。
コメ高騰のいま、勝算あり!?オープンの理由を探ります。
この新業態の店で出す「おむすび」の主役は、当然「コメ」。独自にブレンドした国産米だといいます。「ノリ」は風味豊かな伊勢湾で取れたものを使います。作り置きはせず、注文が入ってから結ぶ“結びたて”を提供するのが特徴です。
(松田記者)
「結びたてなので温かくノリもパリパリです。ご飯との相性もバッチリ」
23品のうち5品が“名古屋おむすび”
「おむすび」は23品をラインナップ。紅しゃけ(290円)や紀州南高梅(290円)、などの定番の具材に…天むす(380円)、味噌ヒレカツむすび(330円)も。23品のうち5品が“名古屋おむすび”なんです。
抽選で選ばれ21日の試食会に参加した、コメダの常連客の皆さんは。
(60代女性)
「当たってびっくり。運を使った。うなぎは贅沢品なので、あんなに食べられたらうれしい。小食だけど3個食べられる」
(30代男性)
「天むす自体の味がしっかりしていて、ご飯もほどけるし、ノリもパリッといいところで切れる」
なぜ喫茶店のコメダが「おむすび屋さん」?
この「名古屋」を押し出したおむすび専門店。喫茶店のコメダがオープンに踏み切る理由はいかに?
(コメダ 杉野正貴取締役)
「『おかげ庵』の中で人気のおむすびのモーニングを、より身近にくつろいで楽しんでもらえる業態をつくりたい」
グループで全国1000店舗以上もあるコメダ。さらなる発展のため、今、力を入れているのが「和」をテーマにした喫茶店「おかげ庵」です。
実は、「おかげ庵」で人気を博しているのが「おむすび」の“モーニング“だということで、おむすび専門店出店の大きな理由となっています。
「米屋の太郎」と「おかげ庵」の併設も計画
基本的に注文はテイクアウトのみですが、併設する「おかげ庵」の店内でも食べることができます。今後「米屋の太郎」単独の出店とともに、「おかげ庵」と併設した出店についての計画もあり、“和”の組み合わせによる相乗効果を狙っています。
(コメダ 杉野取締役)
「持ち帰りだけではなくて、くつろぎの空間の中でも、結びたてのおむすびを楽しんでもらえるブランド。他社のテイクアウト主体のおむすび店とは差別化できている」
コメ価格高騰の中でも付加価値で
しかし、逆風には違いないコメの高騰。この状況で思うことは?
(コメダ 杉野取締役)
「私たちはその(コメの価格の高止まりなどの)中でも、結びたてでホクホクのおむすびを、価値を高めて客に体験してもらえると思っている」
コメダパワーで新境地開拓。『おむすび 米屋の太郎』は2月、埼玉県にも2店舗出す予定で、その後東海地方を含め全国での出店を進める考えです。