中東情勢による“ナフサ不足”が、住宅の新築・リフォーム工事にも大きな影響を与えています。
5月21日、名古屋市緑区のリフォームの会社に伺うと…。

光ホーム・木幡聡則社長:
「これが元々の着工スケジュールですが材料が一部入らないものがあって、全部がそろうめどがついてから着工しようと工事を少し遅らせた」
外壁や内装、風呂などのリフォームを請け負うこちらの会社では、一部の資材が入らず工事が遅れているといいます。
光ホーム・木幡聡則社長:
「塗料系とか防水系で少し(手に)入りにくいものがあります。塗料はシンナーとかペンキなど、ゆっくりでも少しずつ入ってくるものをいろいろ合わせながらできることをやっている」
今現在3件ほど着工のめどが立っておらず、お客さんを待たせている状態だといいます。

そんな中資材については値上げも。
光ホーム・木幡聡則社長:
「1~2割(値上げ)のものやシンナーだともう少し上がっている。ものがないよりは高くても流通している方がやり方・手段は増える」
資材不足と値上げのWパンチ。
光ホーム・木幡聡則社長:
「震災の時やコロナ禍は入らない資材があったこともある。状況を見ながらあまり不安にならずに、ひとつずつできることをやっているということが正直なところ」
この状況は新築住宅の工事現場でも。
記者:
「7月に引き渡し予定の工事現場。いまも作業が続いていて足場も解体できない状態」

引き渡しまで2か月ほど。本来なら完了しているはずの作業が大幅に遅れているといいます。住宅のあちらこちらに残された青いテープ。よく見てみると。
記者:
「上の部分はすでに埋められているんですが、下の部分は資材が足りないということであいてしまっています」
そのワケは。
KURASU・小針美玲代表取締役:
「中東の“ナフサ”の関係でじりじりと建築資材に関しても受注が停止されたりとか、ものによっては全然入らなくなってきたり」
中東情勢の影響は建築業界全体に広がっています。
シュトージャパン営業部課長・廣田勝久さん:
「こういう状況で駆け込み需要も増えていて、非常に逼迫してしまっている状態」「いろいろなものが調達できなくなっているので、工事自体が全体的に遅れているのが本当に大丈夫なのかなと」
ナフサを原料とする断熱材の調達が難しくなり、新築・リフォームを問わず影響が出ているといいます。
建築業界の“本音”は。
シュガービレッジ・佐藤宗孝代表取締役:
「同業者と会合で会うと弱った弱ったで」「政府でなんとかしてもらって流通を通常に戻してもらいたい。僕ら業界の本当の気持ちです」

建築業界の“本音”は。
シュガービレッジ・佐藤宗孝代表取締役:
「同業者と会合で会うと弱った弱ったで」「政府でなんとかしてもらって流通を通常に戻してもらいたい。僕ら業界の本当の気持ちです」
この状況を受け、政府はどうみているのでしょうか。
20日に高市首相は。
高市首相:
「さまざまな現場で目詰まりが起きている、そして手元に足りているはずのナフサが届いていない。そういった状況も十分に把握しております」「現場の声をもっともっと届けていただく、そして担当大臣である赤沢さんを中心にしっかりとその対応に取り組んで参ります」
政府は対応を強調しますが、危機感は広がるばかりの現場。先行きの見えない中東情勢の影響はどこまで続くのでしょうか。


