スーパーでのコメの販売価格はどうなっているのでしょうか。数年前までは5キロで2000円前後だでした。それがみるみる価格が上昇し、今年のはじめに過去最高、5キロで4400円を超えました。
【写真を見る】なぜ?新米が古米より安い“逆転現象” コメ価格の下落は止まるのか? 備蓄米買い戻しの時期が焦点に【コメ価格解説】
ところが今年に入って、下落傾向は歯止めがかからず、5キロで3191円が最新なんです(前週比-29円)。
最高値との価格差は1225円。
今年に入ってこれだけ下落したということなんです。こうした中、店頭ではこんな現象が起きています。
“古米と新米の逆転現象”です。
“古米と新米の逆転現象” なぜ起こる?
愛知県産のコシヒカリで比較します。去年のいわゆる“古米”は、現時点で5キロ3240円で売られています。
一方で出たばかりの新米は、5キロで2750円です。500円近く古米の方が高いという、逆転現象なんです。消費者がどちらを買うかと言ったら…安い新米でしょうか。
なぜこんなことが起きているのか。
理由はJAが農家に支払う前払い金「概算金」にあるんです。60キロで去年の古米は、2万8500円で概算金が設定されていました。高く仕入れたコメだったので、安く売れない事情があり、これだけの値がついてます。
新米は、概算金が去年よりも1万円以上安いんです。去年より安く仕入れたコメなので、安く販売できるということなんです。
この価格差なので今、店頭では全く古米は売れないそうです。なのでこちらの古米は、業務用に回すということです。
なぜコメが余る?
つい最近まで「コメが足りない」というイメージありましたが、なぜここまでコメが余ってしまっているのか?
それは、去年コメが足りなかったという反省から、今年は増産に切り替えたからというのがまず1つ。そして、備蓄米も影響していると見られているんです。
コメの6月末時点での民間在庫量を見ると、適正の水準が180万トンから200万トンと言われていますが、今年は過去最大で243万トン。適正水準よりも40万トン~60万トン上回っているわけです。
一方で備蓄米の状況を確認しましょう。
通常100万トンの備蓄なんですが、去年59万トン放出しました。この余剰分と同じような数字になっています。
現在32万トンしかないんですが、政府は秋にも買い戻す方針なんです。9月2日に買い戻しの時期や数量の条件を決定するということです。
コメ価格 今後どうなる?
買い戻されれば、下落の歯止めにつながる可能性があると言われます。
それだけ市場からコメがなくなれば、コメの価格は上がるんじゃないかということなんです。
では今後どうなるのか。備蓄米の買い戻しについては、全国の知事会からも、新米の収穫前に買い戻しをしてほしいと。これはコメの下落を防ぐことにつながるからなんですが、「新米の作柄を踏まえて、適切に判断していく」と政府は慎重な姿勢を崩していません。
備蓄米を買い戻して市場のコメ価格が上昇すれば、物価高対策に水を差すとの懸念もあるので、「いつ買い戻すのか」が焦点になります。


