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リニア工事現場の水位低下「回復させる方法見つからない」 JR東海が岐阜・瑞浪市で住民説明会

06.04(水)01:30
岐阜県瑞浪市のリニアの工事現場周辺で起きている水位低下について、JR東海は「水位を回復させる方法が見つかっていない」と明らかにしました。
岐阜県瑞浪市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場周辺では、井戸などの水位の低下が確認されています。
JR東海は3日に瑞浪市で開いた住民説明会で、現時点で水位を回復させる方法は見つかっていないと明らかにしました。
これまで、トンネルに湧き出る水を減らすために「薬液注入」と呼ばれる方法を検討していましたが、これでは水位が回復しないと判断し、実施しないということです。
井戸などの水位は、今年12月ごろまでにさらに2mほど低下する恐れがあるということです。
また、周辺の地盤沈下についても、今後十数年かけて、最も大きいところでさらに20センチ程度進む可能性があるとの見解を示しました。
JR東海によりますと、説明会には住民ら約30人が出席しました。「水位を回復させるための方法をもっと検討してほしい」などの意見が出たということです。
「住民は誰も納得していない。地下水位を元に戻してほしい」(住民)
「ある意味仕方ないかなというところもある。工事を進めていく上では代替水源も検討してほしい」(住民)
「何とか水を止める方法はないかとの質問が出た。住民の理解は得られなかったのかなと」(瑞浪市 水野光二 市長)
JR東海は、水位低下や地盤沈下はトンネル工事によるものだとして、井戸を掘るなどして地元住民のための水源を確保するとしています。