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企業の熱中症対策が6月から義務化 死亡者数が過去5年最多の建設業 塩分・飲み物の配布やファン付きウェアで発症を予防 愛知

06.05(木)19:14
愛知県知多市にある住宅の工事現場では入口を入ってすぐのところに熱中症予防のチェックシートが貼り出されています。
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チェックするのは、その日の「予想最高気温」や「水分・塩分補給の段取りができているか」など13項目。
こちらの住宅メーカーでは6月から9月までの間、毎日、熱中症予防の項目を確認してから工事を始めています。
(一建設 人材開発部 菊地修一 部長)
「やはり環境(暑さ)は年々厳しくなってきている。現場で働く、生産している技能職の方々が働きやすい環境をつくるためには、やはり強制力というのは多少は必要」
企業の熱中症対策は今月から義務に。熱中症の恐れがある人を早く見つけて、迅速に対処することが求められます。
厚生労働省によりますと、職場での熱中症による死傷者は去年1257人と過去最多。業種別では、ここ5年で最も多いのが建設業で全体の2割を占めています。
ファン付きウェアで熱中症を予防
この住宅メーカーは、きのう建築デザインを学ぶ高校生を対象に、見学会を開きました。屋外の現場を回るときに配ったのは塩分タブレット。普段の仕事でも、このような熱中症対策の「塩分や飲み物」を作業員に配っています。
(一建設 人材開発部 菊地修一 部長)
「ファン付きウェア。ファンが付いていて中が涼しくなる」
クーラーボックスや保冷剤の購入費用も会社が全額負担。こうした熱中症対策、法律で義務付けられる前から取り組んできたといいます。
(高校生)
「暑い中、やっぱり外で作業するのは大変そう。ファン付きのウェアを着ている方がいて、少しでも楽に作業できそうだと思った」