大学の「メルカリ利用」は初　不用なイスや机、約60年前のメトロノーム販売　売り上げは大学の運営費に

大学がインターネット上のフリーマーケットサービスを活用して不用品を再利用する取り組みを始めました。愛知県立大学などを運営する愛知県公立大学法人は6月5日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」にオンラインショップを開設しました。

出品するのは県立大学と県立芸術大学の2校から出る不用品です。イスや机など事務用品が並ぶ中、こんなものもありました。

愛知県立大学法人 浅田努事務局長：
「昭和42年に作られたメトロノームです」

約60年前に作られた、ゼンマイ駆動による振り子式のメトロノーム。販売価格は300円です。過去に授業で使われていましたが、買い替えによって廃棄する予定となっていました。（現在、メトロノームは売り切れ）

愛知県立大学法人 浅田努事務局長：
「小学校でピアノの練習に使っていた人もいるのでは。懐かしいと思ってお買い求めいただけるかな」

商品の売上は大学の運営費に充てられます。メルカリによりますと、環境意識の高まりによりここ数年で自治体によるオンラインショップの開設が広がりを見せていますが、大学法人による開設はこれが初めてです。

愛知県立大学法人 浅田努事務局長：
「少しでもリユースの可能性を広げられたら」