三重の山林火災 20日午後6時すぎ「鎮圧」…消火の難しさ、専門家「空中消火に頼らざるを得ない」

19日、三重県津市でおきた山林火災。山林火災の消火活動の難しさを専門家に聞きました。

 津市の中心部から南西に約30キロ。津市美杉町下多気の山林で、19日午後3時20分ごろ、近くに住む人などから「山が燃えている」と119番通報が相次ぎました。

 応援要請を受けた名古屋市と滋賀県のヘリコプター2機が出動。地上からの消火活動も夜通し行われたといいます。

「仕事終わって帰ってくるときに遠くから煙が出ているのが見えた」(約1km離れた場所に住む人)

 火災現場から最も近い集落は、約1kmの距離。被害の拡大も心配されますが、これまでのところ、けが人や住宅などの建物の被害の情報はないということです。

火災現場から最も近い集落は約1kmの距離

 20日朝からは、三重県から災害派遣要請を受けた自衛隊のヘリが入り上空からの放水活動を開始。消防によりますと、自衛隊の上空からの放水は42回、約30万リットルに及びました。

 これまでに、山林の約10ヘクタールが焼けたということです。

 発生から24時間以上経過したいまもなお、鎮火のめどは立っていません。

 なかなか消し止められない山林火災。その消火活動の難しさについて、元東京消防庁の田中章さんは…

「(山の中は)水がない、道がないということで、空中消火に頼らざるを得ないところがあるが、夜間はヘリコプターが安全上飛べなくなる。昼間消火したところが夜間に再び燃え始めることも繰り返しになるので、山の火災は難しい状況が続く」

元東京消防庁の田中章さん

 19日に比べると、「炎」は格段に見えづらくなりましたが、そこからは消火活動が”次の段階”に入るといいます。

「地表に炎が無くなっても中に地中火がある。何年もかけて堆積した枯れ葉・枝の中に火が入ってしまう。掘り起こしながら背負い式消火水のうの水をかけてスコップ等で土をかけながら消していくという人海戦術になる」

 期待されるのは、「雨」 もし、雨が降れば消火活動には追い風になるといいます。

「雨は絶え間なく降り注ぐので、山全体に雨が降り注ぐということで鎮圧に向かってスピードアップしていくと思う」

※津市消防本部は、火の勢いが弱まり、延焼の恐れはないと判断し20日午後6時12分に「鎮圧」したと発表しました。

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