なごやめし「あんかけスパゲティ」の名店『コモ』が、初の県外進出を果たしました。店を任されたのは、“あんかけスパ未体験”だった女性店長です。伝統の味を守りつつ、自らのこだわりを詰め込んだ新メニューで挑む、波乱のオープン初日に密着しました。
■あんかけスパは初体験!?“県外初”任された女性店長
太麺に濃厚なソースをかけた「あんかけスパゲティ」の名店『コモ』。名古屋・栄に本店を置き、2026年に創業70周年を迎えた老舗です。 看板メニュー「シガツ」は、卵・ソーセージ・玉ねぎなどを炒めてカレーパウダーを加えるのがポイントで、ほのかに効いたカレー味がクセになります。 そんなコモが2026年4月、初めて県外に飛び出し、岐阜県土岐市に店をオープンしました。 コモの川人祐太専務: 「全国の皆さんにコモの味を知ってもらうのが目標。なじみのない土地でコモの味を広げていくのが第一歩になる」
土岐店の店長に任されたのが、楓美加(かえで・みか 39)さんです。しかし、店長の誘いを受けるまでは、あんかけスパを食べたことがなかったということです。 楓美加店長: 「食べたことなくて。『あんかけって中華でしょ?』って。(店長の)話をもらった時はお断りした」
しかし、あんかけスパを一口食べてみたところ、その味に感動し「やります!」と即答したといいます。 楓さんは、飲食店は初体験。名古屋の本店などで、あんかけスパをはじめ、店のノウハウをイチから修業して準備しました。 楓美加店長: 「コモのファンがたくさんいるので、『味が違う』と言われるのも嫌だし。かなりプレッシャー」
■“コモ歴20年以上”の客も…その舌を唸らせることはできるか?
4月25日のオープン当日には、20人以上のお客さんが待っていました。中には「コモ歴は20年以上」と話す、“店長よりもコモに詳しい”お客さんの姿も。 コモ歴20年以上の男性: 「会社が栄でしたので、お昼は必ずコモ。(コモ歴は)20何年だと思います」
午前11時、ついにオープン。店は満席となり、楓さんもひたすらに作り続けます。 客ら: 「めちゃくちゃおいしいです。近くになかなかいいお店がなかったので、楽しみにしてた」 「辛いのかなと思ったけど、そんなに辛くなくて食べやすい」 コモ歴20年以上の男性からは、合格点をもらいました。 コモ歴20年以上の男性: 「相変わらずおいしいです。(いつもと)同じ味です」
楓さんの働きぶりに、川人専務は…。 コモの川人祐太専務: 「いい感じですね。強いて言うなら、明るさが欲しいですかね」 楓美加店長: 「忙しいです。勝手に私がテンパっちゃってます」
予定していなかったテイクアウトの注文もありましたが、袋や容器を用意して、無事に乗り切りました。そして、厨房も飛び出して、ホールの仕事も手伝いました。
■楓店長のこだわり詰まった“黒塗り”のメニュー
店のメニューにある謎の“黒塗りメニュー”は、楓さんが考えたオリジナル。塩コショウした「豚タン」と、さっぱりな「レモン」。今まであるようでなかった、焼肉店のような組み合わせです。 楓美加店長: 「ソース自体がすごくコショウ辛いので、何が合うか考えた時に、豚タンと。私は絶対、焼肉を食べるときに豚タンにレモンをかけるんですよ。私の好きなものを詰め込んだあんかけスパになりました」
少し心配でしたが、お客さんからは好感触でした。 客: 「野菜も塩コショウがきいてて、タン塩が太くジューシーなコリコリした食感が残る。おいしい」 開店から3時間半、無事に初日の営業が終了。用意した100人前が売り切れました。
楓美加店長: 「こんなに来てもらえるとは思っていなかったので、ちょっとテンパっちゃいました。『味が違う』って言われて、名古屋(の本店)に通われたらどうしようって思っていたので、(味が変わらないと)言ってもらえてうれしいです。これからも変わらない味を提供できるように頑張ります」


