2025年の「お盆」は最大9連休 高速道路ドライブアドバイザーが渋滞予測・回避の秘策を伝授

夏休みに入り、お盆が近づいてきました。2025年は、土日祝日の間の12日を休みにすれば、最大9連休となります。公共交通機関を利用する人の予約状況も好調で、多くの人が帰省や行楽地へ出かけることが予想されます。
一方で、自家用車で移動する人にとって気になるのが高速道路の渋滞です。NEXCO中日本の高速道路ドライブアドバイザー、花田大輝さんに2025年のお盆期間の渋滞予測について話を聞きました。
下りのピークは8月9日、上りのピークは17日か

交通各社は期間中の予約状況を発表しています。中部国際空港の国際線の予約者数は8月1日現在で前の年と比べ、出発便で9%増の7万5269人、到着便で13%増の7万4447人となっています。出発のピークは8月9日、到着のピークは16日となりそうです。
東海道・山陽新幹線の指定席の予約状況は7月24日現在で98%となっています。下りのピークは8月9日(土)、上りのピークは17日(日)となりそうです。
東海エリアは横ばい、一宮JCT付近の渋滞対策が影響か

――東海地区の10キロメートル以上の渋滞予測回数は、2024年の実績52回に対し2025年は53回と、ほぼ横ばいですね。
NEXCO中日本の高速道路ドライブアドバイザー
花田大輝さん:
「これには、名神高速道路の一宮ジャンクション(JCT)付近の渋滞対策が影響しています。東海北陸道からの合流地点である一宮JCT付近は交通量が多く、渋滞が頻発することで知られていました。しかし、2024年9月に車線を2車線から3車線に増やす対策が取られ、この場所で発生していた10キロメートル以上の渋滞が、今年(2025年)は大幅に減少すると予測されています」
渋滞ポイントはどこ?

東海エリアで特に渋滞が集中すると予測されるのは、連休初日の8月9日(土)と、最終日の11日(月・祝)です。9日には以下の場所で特に大きな渋滞が予測されています。
●8月9日(土)渋滞予測
新東名高速道路 岡崎東IC付近:最大25キロ
伊勢湾岸自動車道 下り線 弥富木曽岬IC付近:20キロ
東名阪自動車道 下り線 亀山PA付近:20キロ

11日(月・祝)は、以下の場所で渋滞が発生する見込みです。
●8月11日(月・祝)渋滞予測
中央自動車道 下り線 土岐IC付近:最大20キロ
新東名高速道路 上り線 岡崎東IC付近:15キロ
中央自動車道 上り線 屏風山PA付近:15キロ
NEXCO中日本 花田さん:
「これらの場所は、下り坂から上り坂にさしかかる『サグ』と呼ばれる地点や、トンネルの連続区間、インターチェンジの合流部など、毎年大きな渋滞が発生しやすいポイントです」
お盆の後半、16日・17日は空いている可能性

――渋滞を避けるための方法を教えてください。
NEXCO中日本 花田さん:
「ピークの日を避けて日程をずらすことです。特に、お盆の後半では16日(土)と17日(日)が比較的空いているかもしれません。日程変更が難しい場合は、時間帯をずらすだけでも渋滞を回避できる可能性があります」
お盆の帰省や旅行の出発前に渋滞予測を確認し、ゆとりを持った計画を立てるようにしましょう。