
各地で夏日 春の熱中症に注意 19日はさらに暑くなる予想

名古屋では18日、2日連続で25度を超え、午後3時半現在では全国の334地点で夏日となりました。19日は全国的にさらに暑くなる予想です。気象データをもとに熱中症のリスクについて研究している名古屋工業大学の平田教授に「春の熱中症」について聞きました。

Q.この時期でも熱中症のリスクはある
「それほど暑くなくても、熱中症のリスクが高い。まだ暑さに慣れていないため、汗のかき始めが遅く汗の量も少ない。身体を十分に冷やすことが出来ず、熱中症につながる可能性がある」(名古屋工業大学 平田晃正教授)
人の体は暑いと感じると汗をかき、その汗を蒸発させて、体の熱を奪う、気化熱で冷やすのですが、つい最近までは肌寒い気温だったため、体はまだ汗をかくことに慣れていません。
さらに春と夏では、同じ気温でも春の方が体温は上昇しやすいといいます。
体が暑さに慣れていない春は、夏よりも体温が上がりやすい

「今週末は30度近くになる予想。真夏であれば身体は平温を保てるが、今の時期だと体温上昇が1度超えるかもしれない」
例えば、最高気温30度の時、夏は汗をかき慣れているため、体温は平熱から0.5度ぐらい上がるそうです。
一方、体が暑さに慣れていない春は少し動いただけで、体温は平熱から1度以上上がってしまいます。
体温が1度上がるということは、いわゆる微熱の状態のため、その分、熱中症のリスクが高くなっているといいます。
「春の熱中症」対策方法は?

そんな春の熱中症特に、春休み明けの小・中学生は注意が必要だそうで――
「春休みの間、運動していなかった子どもが急に体育の授業を始めた場合、体に負担がかかる。運動会を5月に開催する学校もある、この時期急に暑くなると、運動会の練習中に熱中症で搬送される可能性もある」
Q.暑さに慣れていない中での夏日予想には、どのような対策をすべきか
「服装の調整に加え、汗をかけるようになる軽めの運動が効果的」
春の熱中症対策として、1日15分のランニングまたは30分のウォーキングをするのが良いとされていますが、なかなか時間が割けないという方は、この運動をすると良いといいます。
「スクワットを行うだけでも効果は得られる」