
電車や駅で“刃物”…身を守る方法は?専門家に聞いた「周囲を見渡して」「非常通報装置の位置確認」

きのう、東京の地下鉄で大学生が男に突然切りつけられました。刃物による事件から、私たちが身を守る方法はあるのでしょうか。
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(大石邦彦アンカーマン)
元埼玉県警 捜査一課の佐々木成三さんに聞きました。
まず、ホームに着いたら周囲を見渡して、不審者はいないか確認してほしいということです。場合によっては、後ろから背中を押されるかもしれませんからね。
そして、電車内では非常通報装置や消火器の位置も確認してほしいということです。火が使われる恐れもあります。
普段から持っているものをどう使おうか、考えておくことも大切だということなんです。例えば、リュックを前にして防具にするとか、傘を差して刃物を持っている犯人との距離を取るなど、危険察知能力を高めてほしいということなんです。
専門家「取り押さえることは考えないで」
(柳沢彩美アナウンサー)
きのうの事件では、他の乗客が容疑者を取り押さえたということですけれども、もしも周りの人が襲われている現場を見たら、どうすればいいのかなと思うんですが。
(大石アンカーマン)
1つは「逃げる」。そしてもう1つは「助けを呼ぶ」ということです。
元埼玉県警の佐々木さんは「取り押さえることは考えないで欲しい」というふうに言っています。
中学生や高校生が犯人を取り押さえたというニュースが流れたりしますけども、これはやらないで欲しいということなんです。なぜかっていうと、刃物を持っているかもしれないし、刃物以外に何を持っているのかわからないということで、とにかく自分の命を優先してほしいというのが佐々木さんの考え方なんですね。
(若狭敬一アナウンサー)
後ろから襲われるとなかなか防ぎようがないかもしれませんが、周りを見る癖をつけて、自分の命を守っていきましょう。