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「市民の皆様に大変申し訳ない」名古屋市元課長が収賄疑いで逮捕されたこと受け市長が謝罪

05.08(木)19:29
名古屋市の観光プロモーションに関する事業を巡り、名古屋市観光文化交流局の元課長の男が収賄の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは名古屋市観光文化交流局観光交流部の元担当課長、大塚勝樹容疑者(62)です。警察によりますと、大塚容疑者は2020年4月から2025年3月にかけ、名古屋市の広告会社「ニック」に対し、市の観光プロモーションに関する業務を発注し、その見返りとして「ニック」の取締役の桑原清美容疑者(54)から、現金合わせて約43万円を受け取った疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、大塚容疑者が「ニック」に発注したのは市への観光客誘致を図るためのポスターや看板などの制作です。2022年8月から2025年1月までの間に少なくとも43件の発注があり、契約金額は合わせて約1600万円に上ると見られています。警察は2人の認否を明らかにしていませんが、大塚容疑者が桑原容疑者から受け取った金を個人の飲食代などに充てていたとみて、金の流れなどを慎重に調べています。
情報提供があったものの不正が確認できず調査を終了していた
また、名古屋市によりますと、2024年に「大塚容疑者と特定の事業者との発注において不正な手続きがあるのではないか」などと、関係者から情報提供がありました。これを受け、市が行った聞き取りに対して大塚容疑者は否定。市は不正は確認されなかったとして調査を終えていました。
名古屋市の広沢市長は「公金が絡む贈収賄という、非常に重たいことが起こってしまった。市民の皆さまに大変申し訳ない」と話し、再発防止策を検討する方針を示しました。