人気メニューは特上のひつまぶし うなぎ料理が「今年の一皿」に決定 短期プログラムで“女性職人”育成の取り組みも注目
3日、私たちが訪ねたのは岐阜県各務原市の「大衆鰻料理店 阡家(せんや)」です。
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人気メニューはウナギ1尾を丸ごと使った「ひつまぶし特上」で、値段は3000円。
実は3日にグルメサイトの「ぐるなび」が主催して選ぶ「今年の一皿」の東京の選考会場には「阡家」を展開する会社の松井智子社長がゲストとして呼ばれていました。
松井社長は、かねてからウナギ料理の普及には女性職人たちを育てることが大事だと話してきたそうで。
(阡家を展開 松井智子 社長)
「当社では主婦層をターゲットとした短期の職人育成プログラムをスタートした」
約2か月間、マンツーマンで職人の技術を修行
各務原市の阡家は女性店長の玉腰さんが仕切ります。
(大衆鰻料理店 阡家 玉腰万寿己 店長)
「日本の古き良き食文化が選ばれて、とてもうれしい」
ウナギ業界は男社会のイメージも強く、職人の高齢化で後継者不足が起きています。
岐阜県と愛知県にある阡家の系列4店でも、女性職人はごくわずかといいますが…。
(大衆鰻料理店 阡家 玉腰万寿己 店長)
「約2か月間にわたりマンツーマンでウナギの扱い・串打ち・焼きまで丁寧に教えていただけるので、未経験の方でも全然安心して取り組んでいけると思う」
店長の玉腰さんは子育てが一段落し、新しいことを始めたいと考えていたころに阡家の店長の募集を目にし、おととしの12月に入社。
修行を積み、店で初めての女性店長となりました。
長らく国民に愛されてきたウナギ料理。
「今年の一皿」に決定したことは、これからも残していくべき食文化だというお墨付き。
(大衆鰻料理店 阡家 玉腰万寿己 店長)
「海外のお客さんが増えているという実感はある」
改めて、その味が世界に誇るべきものだと再認識できたのはインバウンド客のおかげです。