「新米は誰がどうコントロールするの」参議院選挙の争点の1つ「コメ問題」選挙結果に農家から不安の声

参院選の結果を受け、コメ農家の本音を聞きました。
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(大石邦彦アンカーマン)
「あたり一面田んぼが広がっています。愛知県弥富市に来ています。今回の参院選の結果を受けて、農家の方はどう感じているのでしょうか」
今回の選挙で争点の一つが「コメ問題」。コメ農家にとっては今後のことがとても気になります。
(鍋八農産 八木輝治 代表)
Q.もう穂が垂れていますね?
「あっという間にこの状態。もう実っている。お盆くらいには稲刈り」
Q.ことし、高温障害などコメは大丈夫?
「昼間は気温が高いが、夜はたまに雨が降って意外と冷えたりするから、今のところ順調」
順調にいくと8月中には店頭に並ぶと見られることしの「新米」。自公政権が大敗した結果がどう影響してくるのか「怖さ」があると言います。
「新米は誰がどうコントロールするのか全然見えない」
(八木代表)
「一番心配なのは人が変わったり、いろいろ変わるのと、今まで考えていたことが引き継がれなくなって変化するのが怖い」
具体的な不安要素としては…
(八木代表)
「今、備蓄米とかいろんなお米が店頭に並んでいるが、新米から誰がどうコントロールするのか、全然見えない。不安」
鍋八農産は、「スーパー・ヨシヅヤ」で販売する備蓄米の精米を担当。きょうも運送会社のスタッフが精米した備蓄米を受け取りに。
(信和運輸 服部勇さん)
「5キロ100袋」
Q.備蓄米はスーパーに並べて売れている?
「店舗によっては夕方まで残っていると聞くが、昼のうちになくなる店舗もある。基本的には置けば売れる状態」
おいしさ優先?価格優先?新米の売れ行きに不安も
八木代表は、銘柄米の新米が店頭に並びはじめる8月も、備蓄米は市場にまだ残っていると見ています。その時、消費者はおいしさ優先か価格優先なのか。その結果次第で銘柄米の新米が売れなくなる可能性もあると危惧します。
(八木代表)
Q.政治に振り回されてコメ作りはきつい?
「価格を決められないのが一番ネック。市場があって(価格決めを)やっているので、本来値段を決められれば政治だろうが独立して売れるけど、価格は決められないから難しい」
八木代表はことしの新米の販売価格は去年より若干、下がったとしても5キロ4000円前後だと予想します。
その半額ほどで備蓄米や輸入米などが並んだとき手塩にかけた新米を果たして消費者は選んでくれるのか?そして選挙結果を受けて国の舵取りが今後どう変化するのか?不安は大きくなっています。