深刻な水不足が続く愛知県の豊川用水。20日、下流で流れる水をくみ上げる緊急対策が始まりました。

愛知県豊川市の豊川で20日から始まったのは、川の水をポンプ車でくみ上げて豊川用水へ流す「緊急取水」です。
この緊急取水が行われたのは、1995年以来。その目的は…。
「宇連ダム・大島ダムの水を延命して、豊川用水を使っているすべての人たちに役立てていく」(水資源機構 豊川用水総合管理所 管理課 松岡良司 課長)
豊川用水は、豊橋市や豊川市など東三河地方に水を供給していますが、20日午前0時時点の貯水率は、水源の宇連ダムが2.6%、大島ダムや調整池を合わせても12.0%です。
この2つのダムからの取水を抑えるために、豊川の下流から新たに水を取り込んで補います。

このままでは、3月中旬に枯渇する恐れがある水源の宇連ダムや大島ダム。
この緊急取水によって、3月下旬まで引き延ばせる見通しだということです。
「非常事態ということで、川から直接水を取るような施策をせざるを得なくなった状況。これでいくばくか、上流の宇連ダムと大島ダムの水源の温存を期待している」(豊川用水総合管理所 上野英二 副所長)
豊川用水の節水率は、農業用水と工業用水で40%、水道用水で20%に強化されています。
「お米をといだ後の水を庭のお花にあげる」(豊川市民)
「水をこまめに止めて、出しっぱなしにしないようにしている」(豊橋市民)
「風呂に入るときに水を出しっぱなしにしないようにする」(高校1年生)
「洗い物の時に蛇口をこまめに閉めるようにする。最近、節水ばかり言われているので、そういうのは大事だと思う」(高校1年生)
豊川用水を管理する豊川用水総合管理所は、さらなる節水を呼びかけています。
三重県のダムも水不足に

東海地方に関わるダムの貯水率、20日午前0時時点の状況です。
愛知県の宇連ダムは、先週4.0%でしたが、2.6%に。
大島ダムは、先週25.5%でしたが、20.1%と、両ダムとも先週より下がっています。
一方、岐阜県の岩屋ダムが91.8%。
岩屋ダムなどで高い数値となっているのは、雪解け水で、水を補うことができるためだということです。
一方、三重県の桑名市や四日市市、鈴鹿市など、北勢エリアに水を送る中里ダムは15.9%。
渇水が進んでいるのは、愛知だけではないようです。


