愛知・名古屋共催のアジア競技大会まで1年 注目競技は年齢問わず参加できる「eスポーツ」

愛知県と名古屋市が共催する「アジア競技大会」の開幕まで19日で1年となりました。アジア最大のスポーツの祭典で、注目される競技とは――。
2026年9月19日から愛知県を中心に行われる「アジア競技大会」。
4年に1度行われ、40以上の国と地域が参加するアジア最大のスポーツの祭典です。
開幕まで1年。19日朝、名古屋の街を訪れていたのは、アジア競技大会のマスコット「ホノホン」。
朝から運動かと思いきや…緑色の袋をもって、ごみ拾い。
名古屋にある金融機関が実施した清掃活動に「ホノホン」も参加。
栄駅から伏見駅の間の約1kmの区間で、約1.4トンのごみを回収しました。
「ホノホン」による清掃活動。「アジア競技大会」の機運を高めるための一環なんだそうです。
中部空港は「パートナーシップ契約」

そして、東海地方の空の玄関口では――。
「きょうは開幕のちょうど1年前になる。この記念すべき日に記念セレモニーを開催できることを大変うれしく思っています」(愛知県 大村秀章 知事)
中部国際空港では19日、「アジア競技大会」に向けた記念セレモニーが行われました。
中部国際空港は、大会のスポンサーとしてパートナーシップ契約を締結しました。
「大会の終了の日までアジアからお客様がたくさんお越しになる空港で、盛り上げていきたい」(中部国際空港 籠橋寛典 社長)
大会関係者のスムーズな案内、大会の情報発信など、開催に向けて後押ししていくといいます。
注目の競技「eスポーツ」

アジア競技大会で特に注目を集める競技が「eスポーツ」。
コンピューターゲームでの対戦をスポーツ競技として捉える、新しいスポーツのカタチです。
愛知県で行われるeスポーツを統括する団体に、一般的なスポーツとの違いを聞いてみると――。
「電子機器を使って行うので、年齢による体力差や身体的なハンデが、ほかのフィジカルスポーツと比べて大きくないことが特徴的」(愛知eスポーツ連合 岩田滉平 理事)
子どもから高齢者まで年齢問わず参加できる「eスポーツ」。
世界的に認知が広がり、前回の中国・杭州大会から正式種目に。
愛知県はeスポーツ選手に強化費

今回の大会では、11種目13タイトルが競技として実施されます。
「2025年度は愛知県の強化指定選手に、eスポーツから6人が選ばれた」(岩田理事)
愛知県は、選手に強化費として補助を出すなど支援に乗り出しています。
また、愛知eスポーツ連合は、アジア競技大会に向けて、世界各国の代表選手との交流試合も行っています。
盛り上がりを見せるeスポーツ。アジア競技大会を機に、愛知から一層勢いづけたいと話します。
「愛知・名古屋の経済および産業の発展が1つあるかなということ。東京オリンピックでスケートボードが金メダルを取ってスクールの生徒が増えたというように、eスポーツも金メダルをとる選手が出てヒーローになって、さらにeスポーツが拡大するように願っています」(岩田理事)