車は水や泥をかぶったままの状態… 大雨で274台が水没の地下駐車場 電動の止水板は前から故障 1週間経った今の状況は 三重・四日市市

三重県四日市市に降った記録的な大雨から1週間。274台の車が水に浸かった地下駐車場は、電動の止水板が故障していたことがわかりました。
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きょう午後、カメラは浸水被害を受けた地下駐車場に入りました。
(中道陸平記者)
「こちらが被害が深刻だった地下2階です。足元はまだぬかるんでいて、滑りやすくなっています。通路の真ん中に車が残されています」
274台の車が水に浸かった地下駐車場。先週金曜日の夜、三重県四日市市に降った1時間123.5ミリの記録的な大雨で、水は一気にこの場所に流れ込んだのです。
一体なぜ被害は広がってしまったのでしょうか。その要因の一つと言えそうなのが…
(西本明日華記者)
「くすの木パーキングでは、2か所の車用出入り口で電動の止水板が故障していたということです」
地下駐車場には車の出入り口が3か所。そこには、雨水が入り込まないように電動式の「止水板」が設置されています。しかし、この止水板、3か所のうち2か所が大雨の前から故障していたというのです。
また、駐車場の運営会社の説明では、人が出入りする場所の止水板もあまりにも急激な雨で、設置が間に合わなかったといいます。
その結果、駐車場は地下2階が完全に水没。地下1階も1メートル20センチの高さまで水につかり、排出作業に4日もかかりました。
土嚢で“浸水被害”防げた地下駐車場も…
では、四日市市内の他の地下駐車場はどうだったのでしょうか。都ホテル四日市の地下駐車場では…
(都ホテル四日市 担当者)
「土嚢をみんなで運んだ」
当日はマニュアルに基づいて対応し、浸水被害は防げたといいます。
(都ホテル四日市 担当者)
「今後は、止水板の設置も検討していきたい」
一方、500メートルほど離れた別のホテルの地下駐車場は、土嚢を設置しても水が流れ込み、20台ほどの車に被害が出たということです。
大雨から1週間。駐車場以外でも被害の影響は続いています。
被害額は「1000万円くらいかかるのでは…」
(障碍者 ITカレッジ 四日市・山下広幸理事長)
「ここが全部(水に)つかった。ケーブル関係、アダプターなどが水につかってしまった。訓練ができない状態」
浸水被害でサーバーなどが故障したこの教室。しばらくはパソコンを使った授業が難しいといいます。
(山下理事長)
Q.被害額は?
「床とか壁とか、やり出したら、1000万円くらいかかるのでは」
当面、電子機器を使わないビジネス講座だけにする予定です。