ガソリン価格どうなる?暫定税率が廃止されると…“安さ”を売りにしてた店は「140円台後半になるかな」 一方で“代替財源”への不安の声も

きのう発表された、全国のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットルあたり176円60銭。先週より10銭高くほぼ横ばいの値動きです。
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ガソリン価格をめぐっては、政府が今月13日から段階的に補助金を増額。さらに半世紀以上にわたって続いてきたガソリン税の暫定税率は、年内いっぱいで廃止されることになり、廃止された場合価格は158円ほどまで安くなる見通しです。
愛知県刈谷市のハイウェイオアシスではきょう…
(名古屋市から下呂市へ)
Q.ガソリンの価格は家計に響く?
「響く。ガソリンの値段で行き先も考える。(暫定税率が廃止されたら)行動範囲も広がると思う」
(大阪から茨城へ)
「大阪に赴任していて、茨城にもともと家があるので、犬を連れて帰る。(ガソリン代が安くなると)気軽に移動できるようになるから、もっと家族と遠出できたらいいな」
“安さ”を売りにしていたガソリンスタンドは…
さらに、名古屋市内のガソリンスタンドでは、きょうは1リットルあたり158円台。人件費削減など企業努力でこれまでも「安さ」を売りにしてきた人気店です。
(利用客)
「ここは安いから、ちょっと遠いけどここに来ちゃう。早くもっと安くなってくれるとありがたい」
「仕事をリタイアしたので、妻とドライブでもしたいなと思っている。安い方が助かる」
店としても、暫定税率の廃止は歓迎だと言います。
(タカラ石油 古渡給油所・山内三慶店長代理)
「(暫定税率廃止が適用されると)うちの場合、140円台後半になるかな。高い時代が続いたので、140円台をキープできる時代がくるといいなと思う」
ところが、お客さんからは、こんな声もありました。
(利用客)
「安くなることによって“どこから財源が?”というのが気になる」
知事も「代替財源をどうするかというのは、大きなテーマ」
暫定税率廃止についての懸念は、愛知県の大村知事も…
(愛知県 大村秀章知事)
「代替財源をどうするかということは、大きなテーマにはなっています。まだ決められていませんが、その代替財源をしっかり作って(国に)お示しいただくことが必須条件」
ガソリン税などの税収は主に国の収入になっていますが、その一部は地方自治体に分配しています。暫定税率が廃止された場合、総務省の試算では愛知県で330億円、北海道で318億円、埼玉県で287億円など地方の自治体は税収の大幅な減少が懸念されています。





