コメ高騰を逆手に客を呼ぶ!回転寿司チェーンが挑む赤酢を使った“江戸時代の味” 期間限定「赤しゃり」で顧客満足度の向上へ 名古屋

きのう全国のコメ価格が発表され、平均価格は3週ぶりに下がったものの、高値は続いています。そのコメが欠かせない寿司店の取り組みを取材しました。
【写真を見る】コメ高騰を逆手に客を呼ぶ!回転寿司チェーンが挑む赤酢を使った“江戸時代の味” 期間限定「赤しゃり」で顧客満足度の向上へ 名古屋
コメを巡っては寿司店でも価格のバランスをとりながら、客にどれだけ満足してもらうかが大事。
名古屋市中村区にある、回転すしチェーン「にぎりの徳兵衛」中村豊国店。メニューは約150種類ありますが、きょうから2週間は特別な寿司を提供します。それは…
(アトム 商品マーケティング本部 水上章さん)
「本日より“赤しゃり”フェアを実施。江戸時代の寿司を再現した寿司を販売している」
“赤しゃり”とは地元・愛知の大手食品メーカー「ミツカン」と協力して開発した江戸前寿司の伝統的なしゃりのこと。赤酢と米を混ぜ合わせたしゃりは、熟成酒粕由来の濃い色味と甘く華やかな香りが特徴です。
江戸時代の寿司を再現し通常サイズの約2.5倍
中でも、きょうから6日間は限定で「江戸寿司 活〆(いけじめ)煮穴子」を提供。
サイズも江戸の頃を再現し、現代の通常サイズの約2.5倍・重さは一貫が約80グラムで616円です。しかしコメ価格高騰のおり、忠実に2.5倍のサイズにするワケとは?
(アトム 商品マーケティング本部 水上章さん)
「米だけでなく最近の物価高で、いろんな食材に関しても仕入れ価格は高騰ぎみ。高いからといって、お客さんに負担してもらうのではなく、満足度を上げて『また来たい』と思ってもらえる商品づくりを心がけて開発している」
「にぎりの徳兵衛」では食材ロスを減らすことや、旬のネタを増やすことによって寿司の高騰を抑える工夫ができているといいます。
(アトム 商品マーケティング本部 水上章さん)
「外食というところで店に来ていただいて、その雰囲気も含めて価値だと思う。店舗運営の効率化も含めて工夫している」
コメ高騰の大きなうねりの中で客が足を運んでくれる魅力ある展開、基本を大事にすることが一連の騒動を切り抜ける最良の方法のようです。