さい銭を盗んだ疑いで男を逮捕 防カメ5台設置 犯行は回数を重ねるごとにエスカレート

名古屋市中区の神社でさい銭を盗んだとして男が逮捕されました。犯行の瞬間を防犯カメラがとらえていました。
5月31日の深夜2時、神社に設置されたカメラの映像です。男があたりを気にしながら、なにやら物色しています。男が消したのでしょうか。明かりが消えました。
そして男は、手袋をつけた状態で箱の中を開けると何かを取り出しました。さらに男は隣の箱に移動し、慣れた手つきで箱の中身を取り出します。
その後男は、何事もなかったかのように自転車で走り去っていきました。
男が盗んだのはさい銭です。警察はこの直後、窃盗の疑いで40代の男を逮捕しました。
「カメラをつけていたから、やられた時はやられたなと悔しい思いが最初あった。結構前からやられていて」(榊森白山社 副総代 前田龍生さん)
盗まれたさい銭は1万円ほどに

神社が被害に遭うのは、今回が初めてではなかったといいます。
先ほどの映像の2週間ほど前。あたりを見回しながら、同じような手口でさい銭を取り出す人物が映っていました。
神社によると、2月ごろからあわせて5回、盗まれたさい銭は1万円ほどになるということです。
さい銭箱の鍵を頑丈なものに取り替えるなどして対策をしましたが、犯行は回数を重ねるごとにエスカレートしていったといいます。
「(賽銭箱を)ペンチか何かで曲げて壊すような感じで、被害にあってからは大きい鍵をつけていたが壊して損害が大きくなって賽銭箱を修理するのに数万円かかるようになった」(前田さん)
さい銭箱は簡単に壊されていました。また、別の角度の防犯カメラにはひしゃくを手に持った人物がカメラの角度を変える様子が映ってました。
犯人を捕まえようと神社内に防犯カメラをあわせて5台設置。そして5月31日、神社近くに待機していた関係者が犯行を確認し、警察に110番通報。その後、男の逮捕に至りました。
「ほっとしているというか安堵感はある。犯行した者をきっちり警察に捕まえてもらって反省してもらうというのが一番」(前田さん)
警察が男の余罪などを詳しく調べています。