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「声掛けに応じない」119番通報受けるも救急車出動せずホームレスの男性が翌日死亡 岐阜・土岐市
02.05(水)19:15
岐阜県の土岐市消防本部が1月、ホームレスの男性について「声掛けに応じない」などと通報を受けたにもかかわらず、救急車を出動させていなかったことが分かりました。男性は翌日に死亡しました。
土岐市消防本部などによりますと、1月13日午後6時すぎ、市内の女性からホームレスの男性について「様子がいつもと違う。声掛けに応じない」などと119番通報がありました。
しかし、消防本部は救急車を出動させませんでした。
そして翌日の午前6時半すぎ、散歩中の男性が「路上に人が倒れている」と消防署に知らせ、救急車が出動しましたが男性はその場で死亡が確認されました。
土岐市によりますと男性は50代とみられ、2022年10月に男性について把握し、職員が定期的に訪問していましたが、男性は生活保護などの支援を望んでいなかったということです。
「足取りもちゃんとしていたが、寒いのにこの冬越せるかな、あんなところでと思っていた」(近所の人)
「人命に関わることだから、対応するのが普通だと思いますけど」(近所の人)
土岐市は5日午後、会見を開きました。
「119番通報があれば、出動しないということはありません。救急要請があれば出動する。ただ今回出動しなかったことについては検証中」(土岐市消防本部 安藤成正 消防次長)
消防本部は関係した隊員への聞き取りを行っていて、詳しい経緯を調べています。