「除雪車が来たので…」車が縁石に乗り上げ身動き取れず…2時間以上かけてようやく脱出 大雪で「JAF助けて」
この冬最強の寒波が押し寄せる中、なくてはならない救いの手がJAFロードサービス!
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平野部の雪を見越し、岐阜支部に密着した取材班ですが…
(JAF岐阜支部 小倉孝幸さん)
「平和ですね。この前よりすごい寒波だというのでドキドキしてきたけどこの前より雪が少ない」
時折雪が舞う程度でそれほどのトラブルはなさそう。それでも準備に余念のない隊員の小倉さん。
すると、午前8時15分ごろ。タブレットに出動要請が。カーナビと連携して、目的地が自動的に表示されます。
(JAF岐阜支部 小倉孝幸さん)
「岐阜各務原ICから高速乗ってぎふ大和ICまで行きます」
「縁石に前輪2本乗り上げ。岐阜市内から向かいますので、雪でマフラーが隠れないようにして安全に待っていてください」
「除雪車が来たので…」
縁石にスタック…一体どんな状況なのか。
現場は岐阜支部からおよそ70キロ離れた郡上市大和町。岐阜県内ではJAFの車が合わせて128台稼働していますが、郡上から北の地域はすでに車が出払っていて、こうして応援にむかいます。
路面も凍結し岐阜市とは雪の様子が全く違います。
1時間以上かかってようやく到着。
乗用車が縁石の上に完全に乗り上げ、動けなくなっていました。
救助を要請したのは30代の会社員男性。
(30代 男性)
「除雪車が来ていたので、回り込もうとして別の道を進んでいたが、出ようとしたら縁石に乗ってしまった」
縁石や歩道が完全に雪に覆われていて、気づかずに乗り上げてしまったと言います。
2時間以上かけてようやく脱出
無理やり動かすと車が傷つくため小倉さんが取り出したのは…、
(JAF岐阜支部 小倉孝幸さん)
「タイヤの下に木材を入れれば、この縁石をおなか(車の下部分)がかわせるので、これで動けるようになる」
木材を使って縁石を乗り越えようとしますが…滑ってうまくいきません。
2時間以上かけて縁石からようやく脱出できました。
再び小倉さんの車は高速道路へ。向かうのは、更に北へ行った高鷲町。
スキーに来た大学生 駐車場で車が動かず…
スキー場の、ホテルの駐車場で動けなくなった車が2台。大阪からスキーに来た大学生のグループ。
持っていたチェーンの巻き方がわからず、小倉さんが手早く付けます。
もう一台は雪から抜け出そうとタイヤを空転させすぎて、スタッドレスがツルツルに。
小倉さんが持ってきていた布製のチェーンを巻いて脱出。あらゆる想定でこうした装備を積んでいます。
(大学生)
「きのうの夜になって坂を上れなくてJAFに救助要請しました」
2台ともどうにか帰路につきましたが、高速道路も雪が積もっていて、かなり慎重な運転が求められます。