
飛行機の整備士など目指す専門学校生 グランドハンドリングで使う特殊車両の運転技術競うコンテストに挑戦


ミスが許されず、安全で精密な運転技術が求められる空港の「グランドハンドリング」ですが、この特殊車両の運転技術を競うコンテストに、岐阜県関市の中日本航空専門学校の学生たちが挑みました。
■特殊車両「トーイングトラクター」の技術を競うコンテスト
空港で飛行機の誘導や貨物の積み込みなどを行う「グランドハンドリング」は、時間厳守で、安全かつ正確性が求められる仕事です。

飛行機の整備士やキャビンアテンダントを目指す岐阜県関市の中日本航空専門学校の学生たち23人が、手荷物を運搬するときに使う特殊車両「トーイングトラクター」の運転技術を競うコンテストに参加しました。

コンテストは、8の字のコースを前進・後退で1周ずつするとゴールです。コーンに当たりそうになり切り返す学生や、ぶつけてしまう学生もいました。 参加した学生: 「難しいです。後ろの車両のことを考えて運転しないといけないので、どうしてもそこが一番大変なのかなと」

車両にはパレットが連結していて、乗客の手荷物が載ることを想定しペットボトルが置かれているため、丁寧な運転が求められます。 他にも、牽引するパレットの先につけられた棒で、ボタンを狙う正確性も求められます。

グランドハンドリングコースの村上一成コース長: 「速さとかスピードではなくて、より安全に。お客さまにご安心して乗っていただくために、われわれができることはどういうことだろうかと。まず丁寧さと安全を第一に考えて、学生たちには教えております」
■中学生の頃から夢見た仕事に…コンテストの結果は
愛知県春日井市の小川こころさんは、中学生の頃からグランドハンドリングスタッフを夢にしていました。

小川さん: 「初めて飛行機に乗った時に、外にいるグラハンの方たちが手を振っているのを見て、かっこいいなと思って」 トーイングトラクターを目的の位置に止めるなど、見事に最後まで大きなミスなくゴールしました。結果発表では、高得点で3位入賞の結果をおさめました。

小川さん: 「呼ばれた時はめっちゃうれしかったです。ずっと安全運転で、事故を起こさないように練習していきたいと思います」