
【ギモン解決!】「5キロ3000円台」実現はいつ?小泉進次郎 農水大臣が備蓄米放出ルール変更へ 競争入札から随意契約へ

コメの価格が高騰し、スーパーの店頭では5キロあたり4000円を超える状況が続いています。石破総理が「1日でも早く5キロ3000円台に」と国会で明言しましたが、実現はいつになるのでしょうか。
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備蓄米放出でも下がらないコメ価格の現状
備蓄米が放出されても、米価は下がっていません。流通量が少ないことが原因です。スーパーの販売価格を見てみると、備蓄米の放出が決まり入札が行われても、なかなか下がっていません。5キロで4268円と最高値を更新しています。
こうした中、石破総理が「1日でも早く5キロ3000円台に」と国会で明言しました。3月からずっと4000円台が続いており、早く安くなることを消費者は望んでいます。
小泉進次郎農水大臣は、備蓄米のルールを変えようとしています。これまでのルールは競争入札で、最も高い価格を提示した業者に備蓄米を売り渡すというものでした。
競争入札は公平性は担保できますが、米の価格の高止まりにつながっているのではないかという疑問の声が上がっています。小泉大臣はこれをやめて、随意契約に変更することを検討しています。
随意契約は個別の相手を選んで売り渡すもので、手続きが簡単で流通が早いというメリットがあります。ただし、なぜその会社を選んだのか、契約の内容も含めて不透明な面もあるというデメリットもあります。
米価下落のカギは「買い戻し条件」撤廃と「無制限放出」
コメの専門家である荒幡克己教授によると、米価下落のキーポイントは2つあります。1つ目は、買い戻し条件の備蓄米は放出したら1年以内に買い戻すというルールを外すこと。2つ目は、足りなければ無制限に備蓄米を出すという姿勢を見せることです。
この2点によって、業者がコメを抱え込みたいという気持ちから余裕が持てるようになると見ています。この2点については、すでに小泉大臣の発言などで方針が示されています。
業界では、現状から見ると備蓄米50万トンが必要で、このくらいないと米不足は解消しないと見ていました。現在30万トンが放出されていますが、あと20万トン足りない状況です。
目安となる50万トンの放出は6月下旬頃になる見込みです。しかし、すぐに価格が下がるわけではなく、流通して価格が下がり始めるまでには3週間かかるとのことです。
専門家の見立てでは、7月下旬頃に5キロ当たり3900円台に下がる見通しです。小泉大臣が早く結果を出せるかどうか、注目が集まっています。