犯行に使われたのは青いスポーツカー 2人組の男が金庫など盗み逃走 合わせて6回も会社に現れる

夜が明け、明るくなった時間帯の、大胆不敵な犯行でした。名古屋市中村区の会社の前に乗りつけた、1台のスポーツカー。近隣住民が目撃する中、奪い去った物とは…。
6月19日、早朝の名古屋市内。駐車場に入ってきた、鮮やかな青色のスポーツカー。降りてきたのは、布で顔を隠した2人組の男です。
男らは建物の中から金庫を盗みだし、そのまま去っていきました。被害にあったのは飲食店へ調理用設備などを販売する会社です。
「泥棒って目立たないようにこっそりそういう車両で、来るのではないかと思った。堂々と、目の前の駐車場に車を止めるのかと思った」(まとめてEco将軍 中村店 谷田新也 社長)
建物に侵入した男たちは目の前の扉を開けようと試みますが、カギがかかっていて失敗。その腹いせなのか、防犯カメラを破壊し、退散したかと思われました。
しかし、約15分後。扉をこじ開けるための道具をもって再び現れ、中の扉を次々と破壊。事務所の扉をこじ開けた時の衝撃で、壁には大きな穴が開いてしまいました。
谷田さんによると、奪われた金庫の中に現金は入っていなかったものの、通帳や銀行印などの貴重品が入っていました。
「ショックだし、今後も会社に来るたびにきょうは大丈夫かなと思ってしまう」(谷田さん)
店に6回も

男2人は午前5時ごろから8時ごろまでの約3時間、合わせて6回もこの会社に現れ、最終的には防犯カメラの本体を持って立ち去りました。
コピーとして残された映像には驚くべきことに、犯行車両が待機する横を通る一般の人の姿も。犯人たちは近隣の複数の住民から目撃されていたといいます。
「小売店だが、一般の住宅の住人であっても次はあなたの元にこの人たちが行くんだよ、そうしたらもう他人事じゃないんですよということを一番に訴えたい」(谷田さん)
愛知県警は窃盗事件として犯人の行方を捜査するとともに異常を感じたら迷わず通報してほしいということです。