ついに貯水率が0.8%まで下がった、宇連ダム。58年前の運用開始から、初めてとなる底水の活用も現実味を帯びてきました。節水を求められる地元。保育園では子どもたちのおやつが異例の光景となっています。

豊川用水の水源である宇連ダムでは、13日午前0時時点で貯水率が0.8%に。
満水時と比べ、日々下がり続ける水位。先月と比べ、水も茶色く濁っています。
ダムの水が減りかつてあった集落の痕跡も…。木製の橋が朽ちることなく残り、当時の様子を物語っています。

来週にも貯水率ゼロになることが現実味を帯びてきた宇連ダム。
そうした中、ある対策が進められていました。
宇連ダムを管理する水資源機構によりますと、ダム内には通常は使わない、土砂が混じった底水約28万トンがあるといいます。貯水率がゼロになった場合この水を活用する可能性が高いとしてポンプを設置したのです。
底水を活用することになれば宇連ダムの運用が始まった1968年以来初めてだといいます。

そんな中、水不足で学校での“食”にも影響が出始めています。
蒲郡市の給食センター。市内の小中学校などの給食を1日約7000食作っています。この日の小学校の給食はカレー。朝から野菜を切り大きな鍋で調理。
毎日行われる給食作りの中にも節水対策が。
蒲郡市役所 学校給食課 竹下暁 課長:
「衛生面を考えると、水を大幅に削減することは難しいが、水を出しっぱなしにしないとか、水量に気をつけるとか 」
食材が変わるたびに調理器具や機械の洗浄が欠かせませんが、可能な範囲で節水を徹底しています。

そんな中、さらなる渇水をうけて、3月から始めたことがあるといいます。
蒲郡市役所 学校給食課 竹下暁 課長:
「保育園でおやつを出すときに使っていたおやつ皿。洗い物を減らしたいということで、おやつ皿の提供をやめて」
保育園の給食も作っているこの施設。“おやつ”については、保育園ごとに用意するそうですが、盛り付ける「皿」は、給食センターが届けていました。
蒲郡市役所 学校給食課 竹下暁 課長:
「約800人分ぐらい(届ける)。多少でも節水の効果があるだろうと、食器が変わったりというのは、給食の楽しさだとか、おいしく食べるというところでも影響が出るのではと懸念している」

園内で元気に遊ぶ子どもたち。保育園での食事は、生活の楽しみのひとつ。
午後3時前。おやつの時間です。この日は子どもに人気のビスケット。年長さんは、自分で袋を開けてそのままポリポリ。
しかし、1歳くらいの子たちは、給食センターからお皿が届かないため、使い捨てのペーパータオルなどで代用。

さらに、“出せなくなった”おやつもあるそうで…。
北部保育園 角田未華 副園長:
「園では手作りのおやつは、お皿がないと配れないものが多い。今は袋菓子が主になっています」
お皿がないことで、おやつのメニューを変えた日もあるといいます。
北部保育園 角田未華 副園長:
「今はどこも水がなくて困っている状態なので、それも子どもたちに知らせながら、節水の意識が持てるよう関わっている」
この園では、手洗いの際に水を出しっぱなしにしないなど、基本的な節水対策も教えています。
豊川水系を襲う渇水。このまま続けば、「水の使用を抑えた調理方法やメニューを検討しないといけない」と話す市も出てきていて、現場ではギリギリの工夫が続いています。


