名古屋市港区の戸田川緑地。園内には4種類の桜の木が800本以上植えられ、市内でも有数の花見スポットとして知られています。
13日、時折晴れ間が見えるなか訪れた人は、早咲きの河津桜を楽しんでいました。
一方、ソメイヨシノのつぼみはまだまだ堅そう。名古屋では来週早々にも開花発表となる見通しですが、園内には「切られている木」も…
見頃を前になぜ切られているのでしょうか?

木の生態に詳しい樹木医の新美信之さんによると・・・
樹木医 新美信之さん:
「クビアカツヤカミキリというカミキリが、最初に皮の部分から入ってきて皮と幹の木部の間を幼虫が食べた」
「木もどんどん弱ってくる、最終的には枯れてしまう。防除の意味もあってこういった形で処置している」
木を食い荒らしていたのはカミキリムシの一種、“クビアカツヤカミキリ”。

中国やベトナムなどから来た特定外来生物で、日本では2012年に初めて愛知県で確認。
その後関東や関西にも広がり、2月には岐阜県で新たに確認されました。
名古屋市内ではここ数年で被害が急増。2025年度は1月末の時点で、すでに前年度を超えています。

他のカミキリムシと違うのは、その繁殖力です。
樹木医 新美信之さん:
「このクビアカツヤカミキリは500~1000個の卵を産む」
他のカミキリムシに比べ、1回に5倍から10倍の数の卵を産むとのこと。
桜や桃などバラ科の木に卵を産み、育った幼虫が幹の中に侵入し栄養分を食い荒らした結果、木が腐り枯れてしまうといいます。
被害は中から進むため・・・
樹木医 新美信之さん:
「全然問題ない元気な桜に見える。実はこの中に幼虫がいることがわかる」
見た目は他の桜と変わりありませんが、注目すべきは根元です。

樹木医 新美信之さん:
「木くずが落ちているが、中にいる幼虫が木くずとふんを外に出す。この中をかなり食い荒らしている証拠」
そのまま放置すると、他の木にも被害が広がるのが難しいところです。
樹木医 新美信之さん:
「なるべく切らないような方法がベストだが、実際は切って処分する形の方が効果は一番高い」
桜に迫る危機。根元の木くずを見つけたら行政に連絡するなど、私たちもできることをしていくしかありません。
【中京テレビ 「キャッチ!」 3月13日放送より】


