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【岐阜県】クマ対策にドローン活用を検討 動物が嫌がる音を出して山に戻す“攻めの対策”を 江崎知事は早期実施に意欲「冬眠の時期で対応はまったなし」

10.30(木)15:07
岐阜県内でツキノワグマによる被害が相次いでいます。
10月5日には世界遺産・白川郷でスペイン人観光客が右腕をひっかかれるけが、10月12日には高山市で70代男性が左腕を骨折する大けがを負いました。白川村の野外博物館「合掌造り民家園」では、目撃情報が相次いだことから恒例の紅葉ライトアップを中止する事態となっています。
県によると、10月27日現在でクマの出没件数は756件、被害件数は4件に上り、すでに2024年度の年間件数(出没674件、被害3件)を上回っているということです。
こうした状況を受け、江崎禎英知事は10月27日の会見で、ドローンを活用したクマ対策の検討を明らかにしました。
知事は「本当に例年になくクマの被害が出ている。一般的な鳥獣被害とは違い生命の危険がある」と危機感を示した上で、「今は出てきたらどうするという対策しかない。クマが来ないように、むしろこちらから攻めていくぐらいのことが必要」と強調。
ドローンで動物が嫌がる音を出してクマを山に戻す方法や、発信機による行動追跡などを検討していると説明しました。
県はこれまで、住民へのクマ対策の普及啓発や、人里と森林の間に緩衝帯を整備する“ゾーニング管理”などを実施してきましたが、知事は「冬眠に向けて体を太らせる時期でクマも必死になる。対応はまったなし」と早期実施に意欲を示しました。





