開幕まであと22日に迫った4年に一度の祭典、ミラノ・コルティナオリンピック。出場争い真っ只中、愛知の高校生に密着しました。岐阜出身のスノーボーダーは金メダル大本命なんです!

ミラノ・コルティナオリンピックで日本の表彰台独占が期待されるスノーボード。
地元勢の躍動が予想されるのが複数のレールやジャンプ台が設置されたコースで技の難度や完成度を競う「スロープスタイル」と、高さ約40メートルほどの急斜面を一気に滑り降り、空中で技を披露する「ビッグエア」の2種目です。

男子で出場が期待されるのが世界選手権、ビッグエアで銀メダル、愛知県岩倉市出身の長谷川帝勝選手。
「帝に勝って自分が帝王になるという(名前の)由来なんですけど…」(長谷川選手)
持ち味は横に5回転半する「1980」を4種類決められること。
右回りと左回り、さらにどちらの足からでも飛び始めることができる金メダル候補です。
女子にもメダル候補

一方、女子の注目はすでにオリンピック出場条件を満たしている二人。
今シーズン、ワールドカップ開幕戦で優勝した愛知県みよし市出身の深田茉莉選手は初の夢舞台に挑みます。
「今まで自分がやってきたことをぶつけたい」(深田選手)
そしてもう一人、岐阜市出身の村瀬心椛選手も金メダル候補です。
前回の北京オリンピックではビッグエアで銅メダルを獲得し、浅田真央さんの記録を超え、冬のオリンピック日本女子最年少メダリストとなりました。
「びっくりの方が大きくて、え~!3位なの!?本当に3位なの!?って感じで、本当に信じられない感じだった」(村瀬選手)
去年の世界選手権では、ビッグエアで金メダル、スロープスタイルで銀メダルを獲得した日本のエース。
2度目のオリンピックで世界の頂点を目指します。
「ミラノではメダル2つ、金メダルを取れるように自分の滑りをみなさんにお届けできるように、表現できるように印象に残るような滑りをして、楽しんでいきたい」(村瀬選手)
五輪出場を目指す高校生

一方、スキーのビッグエアとスロープスタイルもオリンピック種目。
その代表権を争うのが、中京大中京高校3年の菅原希昴選手。
お母さんが作った愛情たっぷりのお弁当が元気の源。愛知県春日井市在住の18歳です。
去年の4月に行われたヨーロッパカップで、ビッグエアとスロープスタイル、ともに表彰台に。3週間後に迫る夢舞台を目標に奮闘しています。
5歳で始めたスキー。フリースタイルに出会ったのは、6歳の頃でした。
「フリースタイルのジャンプ台を飛んでいる先輩たちを見て、楽しそうだと思ったのがきっかけで」(菅原選手)
実は菅原選手の出身は山形県。雪が多いイメージですが、練習拠点まで車で片道2時間半かかっていました。
「山形県にいたときは宮城県の練習場で練習をしていた。週末土日だけお父さんが送り迎えしてくれて、練習をしていた」(菅原選手)
毎日練習ができる環境を求め愛知へ

そこで中学2年のとき、"毎日練習ができる環境"を求め、春日井市に引っ越しました。
「お母さんと妹が(愛知に)来てくれて、お父さんだけが山形に残っている。練習できる頻度が変わったので、愛知に来てよかった」(菅原選手)
現在の練習拠点は春日井市内にあるトレーニング施設。
そんな彼女が見ている景色は傾斜約40度の急斜面を滑り、回転しながらダイナミックにジャンプする世界です。
後ろ向きで滑りはじめ、斜めに3回転、最後も後ろ向きで着地する大技、「スイッチコーク1080」を武器としています。
「ワールドカップに出始めてオリンピックが現実的になってきて、中学生くらいから“夢”じゃなくて“目標”になって、達成するまでは絶対にやめない」(菅原選手)
同級生に刺激もらい最終選考へ

去年12月下旬、オリンピックへの思いがさらに強くなる出来事がありました。
中京大中京高校の通信制に通う彼女のとある登校日、「私の高校生活」をテーマにプレゼンテーションをする授業を受けていました。
同級生はフィギュアスケートやクラシックバレエなどで世界を舞台に活躍しており、体験談などを聞き、大きく刺激を受けました。
「みんなの発表を聞いて、私も頑張ろうと思ったし、オリンピックに出たい、世界で勝ちたい思いがより一層強くなりました」(菅原選手)
15日から始まるワールドカップがオリンピックの最終選考会。
ミラノ行きの切符をかけ、条件クリアとなる10位以内を目指します。


