新米の出来は? 「変な病気が出始め穂が枯れて…」 害虫や暑さで見た目に影響も味は問題なし 高温障害は「間違いなく年々増えている」 対策検討も

愛知県弥富市の農業法人では、127ヘクタールの規模で主食米を作っていて、新米の収穫はほぼ終わりましたが、ここへきてある問題が…。
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(鍋八農産・八木輝治代表)
「変な病気が出始めて、よく見ると穂が枯れている。そういう稲が心配ですね」
Q.どんな病気?
「虫が茎の中に入ってしまうんですよ」
悪さを働くのは蛾の幼虫の「メイチュウ」です。茎の中心部に入り込んで周りを食べるため穂が実らず、黒っぽく変色し枯れてしまったものが…。
被害は9月ごろから出始め、ことしの収量への影響は大きくはありませんが、例年に比べると被害は広がっています。八木さんは来年も「メイチュウ対策は欠かせない」と話します。
ことしのコメの出来はどうだった?
では、ことしのコメの出来はどうだったのか?
(八木代表)
「ことしは(収穫が)早い品種のコシヒカリも、今刈っている"あいちのかおり"も、田んぼによってばらつきはあるが、ならすと(収量は)平年並み」
Q.とれ高はいい?
「とれ高はいい」
Q.コメの内容はどう?
「高温障害は結構出ています」
Q.去年よりもひどい?
「去年よりもひどい。圧倒的にひどい」
精米したコシヒカリを見せてもらうことに。
(八木代表)
「よく見ると白いですよ」
明らかに白く濁ったコメ粒が目立ちます。これが高温障害米。ことしの愛知や岐阜の暑さは特に厳しく、出来に大きく影響を与えました。見た目の問題はありますが味には問題はありません。
高温障害が年々増えて、今後当たり前になるか…
(八木代表)
Q.見た目ではねられるようなコメ?
「そうですね。見た目では白いのがない方がいいので、はねられてもおかしくない。若干は抜いてますけど、抜き切ると(コメが)なくなるので」
去年もひどかったという高温障害ですが、ことしはさらに1割ほど多い全体の約7割のコメに出ていると言います。コメの等級も下がるため、経営にも関わる重大な問題です。
(八木代表)
「(高温障害は)間違いなく年々増えている。もしかしたら、これが当たり前で来年もこうなる可能性もあるので、それは対策をしないと。例えば肥料を考える・水管理を考える。その辺は大事になってくる」
国のコメ政策の舵取りも気になる所ですが、農家のみなさんは昨今の暑さとの戦いも続きます。





