
日米野球界で注目集める「魚雷バット」 製造を始めた愛知・豊川市のメーカーに注文殺到

「魚雷バット」という独特の形をしたバットが、日米の野球界で注目されています。「魚雷バット」は愛知県豊川市でも作られていて、注文が殺到しているといいます。
魚雷バット 先端細く、やや真ん中盛り上がる

「トルピードバット」、またの名を「魚雷バット」。
そんな魚雷バットの製造を始めたメーカーが愛知県豊川市にある「HAKUSOH BAT JAPAN」です。
削っている様子を見ると、バットの先端は細く、やや真ん中寄りが盛り上がっているのがわかります。
この形状から「魚雷」という名前が付いたといいます。
「従来は先端になればなるほど太くなっていって、一番太い部分が先になる。トルピードバットは一番太い部分を打球部の芯の部分、ボールがよく当たる部分に持ってきてバランスを保つために先を細くした形状」(HAKUSOH BAT JAPAN 松本啓悟さん)
このバットは3月末にメジャーリーグ、ヤンキースの試合で多くのホームランが生まれたことから瞬く間に広まりました。
「ニュース見て試作品作った」

松本さんは、重心が手元に寄ることで、直感的にスイングしやすいことから、いい当たりが増えたのではないかと話します。
「ヤンキースのニュースを見て、自分で見てみたい、削ってみたいとまず削ってみて、打ってみた」(松本さん)
この試作品のバットを松本さんが自身のSNSに投稿したところ、問い合わせが殺到。
「メッセージでは”僕も欲しいです”がほとんど。30~40件は来た。プロは7人くらいからメッセージもらっている。プロの選手、コーチ、社会人、独立リーグ、小学校のお子さんをもつお父さんとか、店もいろいろ問い合わせをもらった」(松本さん)
4月には日本のプロ野球界でも使用に問題がないことが確認されたほか、大学野球などアマチュア野球でも使われ始めています。
Q.日本の球界でムーブメント起こせるか
「誰かがこのバットでホームランを量産すればみんな使いたくなるし、4割近いバッターが誕生すればヒットを打つ選手が使いたくなると思う。可能性はあるが、予測はできない」(松本さん)
6月には定番モデルの販売を始める予定で、新たなムーブメントが豊川から生まれるかもしれません。