オンラインカジノ経験者「きっかけはポイ活サイトCM」借金で自己破産も「やめられない」娘面会中もベット

ギャンブル依存症への注意を促す啓発週間が、5月14日から全国で始まりました。特にいま問題となっているのが、オンラインカジノをきっかけとした依存症です。借金からの自己破産に、離婚で離れた娘との面会中にベット。それでもやめられなかったオンラインカジノ経験者に話を聞きました。
オンラインカジノ「オンカジ」経験者は推計で国内に約337万人

名古屋駅では、ギャンブル依存症の当事者や家族ら約15人がチラシなどを配り、近年増えているオンラインカジノの危険性を訴えました。オンラインカジノはスポーツ選手や芸能人の摘発が相次ぐなどいま社会問題になっています。
日本国内からパソコンやスマートフォンなどでカジノサイトにアクセスし、金を賭けるのは賭博罪にあたり、法律で禁じられています。警視庁の推計によると、オンラインカジノの経験者は国内に約337万人いるとみられています。
「起きている時間のほとんどをオンカジに使った」

愛知県在住の37歳の男性は2019年から2024年春頃まで、オンラインカジノを利用していたと話します。
オンラインカジノ経験者:
「ポイ活サイトのコマーシャルでカジノの広告があり、ゲームで遊べば稼げるというのがあった。ちょっと興味を持ってクリックした」
男性は次第にのめりこみ、毎日のようにオンラインカジノのウェブサイトにアクセス。ルーレットやブラックジャックなどで金を賭けました。
オンラインカジノ経験者:
「起きている時間、ほとんど(オンラインカジノに)使っていた。仕事中も片手間でやっていたりとか。決済代行業者のポイントサイトがあり、そこに銀行口座を紐づけていて、もうスマホでボタン押せば入金できてしまうので、(元手が)無くなればワンクリックで入金できてしまう」
娘と面会中にオンラインカジノ「何をやっているんだろうと…」

最終的には3年間で1000万円を超える借金を抱えることになり自己破産。ようやくギャンブルをやめました。自己破産までにも「何度もやめよう」と思ったといいます。
オンラインカジノ経験者:
「離婚しているんですけど、娘と面会中にオンラインカジノをしている自分がいて、その時に何やっているんだろうと考えて、そこからやめたいと思うようになったが、借金があったので、借金を返すまではやめられない(と思った)。あと、オンラインカジノのサイトからいろいろ(無料で遊べる)ボーナスが定期的にもらえる。それでやめ時を失うというか、ついついやってしまうのが怖いな(と思う)」
国内からオンラインカジノにアクセスしての賭博は違法です。絶対に手を出してはいけません。