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気温が上がる夏は増加 モバイルバッテリーの発火事故 「異常な熱」がある時はリスク高

07.22(火)16:36
多くの人が持ち歩く「モバイルバッテリー」。20日、電車内で発火し、乗客がけがをしました。発火を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
モバイルバッテリーから吹き出す煙、そして炎。
NITE 製品評価技術基盤機構によりますと、モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使った製品の発火事故は、去年までの5年間で1500件以上報告されています。
気温が上がるとその件数も増加。6月から8月が特に多くなっています。
「大きな要因はリチウムイオン電池が、高温環境に弱いという特徴にある。電池の内部の温度も高温になり、それに伴って中に入っている電解液がガス化したり、異常な化学反応が進んでしまったりして、発火のリスクが高まることが大きな要因」(NITE製品安全広報課 安元隆博さん)
発火のリスクが高くなるのは、「炎天下の自動車」や「直射日光が当たりやすい窓の近く」。
さらに、充電中や使用中に「異常な熱」や「膨らみ」がある時です。
「充電中や使用中に触れないくらい熱くなっている場合は、いつ発火してもおかしくない状態なので、一番危険な状態。膨らんでいる場合、膨らみの正体は、可燃性の電解液がガス化したもの、ガスなので強い衝撃が加わったり、高温環境が加わったり、リスクが増えると、すぐに発火してしまう状況なので、膨らんでいる場合も、使用や充電はやめてほしい」(安元さん)
万が一発火した場合は、大量の水で消火をします。
消火後も、熱を持っている状態のため、再び発火する可能性があります。
そのため、バケツの水に沈めておく必要があるということです。