イラン情勢の悪化を受けて国内のガソリン価格が大幅に値上がりし、この地方の利用者からも悲鳴が上がっています。政府は3月16日、イラン情勢で高まる石油の供給不安をやわらげるため、備蓄している石油を放出しました。石油の放出はロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年以来、4年ぶりです。民間備蓄の15日分を先行させ、3月下旬から国が保管する1カ月分も放出します。
高市総理大臣は、過去最大となる約8000万バレルの石油備蓄を放出すると表明、これは国内消費量の45日分に当たります。一方、IEA=国際エネルギー機関は、加盟国による過去最大規模の石油備蓄の協調放出が近く始まると発表しました。
主婦は悲鳴「ガソリン代も上がると経済的に苦しくなってくる」
名古屋市中区のガソリンスタンドです。
記者:
「こちらのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが先週水曜日まで1リットル当たり171円でしたが、現在は203円となっています」
こちらの店では、先週木曜日の朝から1リットルあたり32円の値上げを実施。従業員によりますと、今週さらに10円から20円値上げする可能性があるということです。こちらのガソリンスタンドでも、先週木曜日に1リットルあたり168円から201円に値上げしました。
従業員:
「(レギュラーガソリン1リットル200円は)僕の経験上では初めて。お前のところもそんなに上がったのかと言われる。(利用者は)減ってますね、間違いなく減ってます」
ガソリン価格の高騰に街の人は。
主婦:
「食費も上がっていて、ガソリン代も上がると経済的に苦しくなってくる」
軽貨物ドライバー:
「トータルで1日200キロ以上走っていて、1カ月で1万円近く高くなるのでは。これ以上値上がると困る」
名古屋・栄では1リットルあたり200円越え
果たしてガソリン価格はいくらまで上がっているのか、番組は16日、中区栄周辺のガソリンスタンドの店頭価格を調査しました。結果を見てみますと、1リットルあたりで、最も高いところでは203円。最も安かったのはこちらのセルフのガソリンスタンドで179円でした。17店舗の平均を見てみますと、194.8円となりました。
今後ガソリン価格はどうなっていくのか、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員に聞きました。芥田さんは、「日本が石油の備蓄を放出しても、国際的な原油市場への影響は少なく、石油価格は当面高止まりが続くと考えられる」と話します。一方で、政府は3月19日にもガソリンの価格を抑える補助金を支給することを決めていて、店頭価格は170円程度まで値下がりする見込みです。


