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リニア工事で低下の水位 回復しないと説明 JR東海

06.04(水)01:00
岐阜県瑞浪市のリニアのトンネル工事現場付近で、地下水位の低下などが起きている問題で、JR東海は3日、現時点では低下した水位を戻す方法はないと住民らに説明しました。
瑞浪市大湫町では、地下水の低下や地盤沈下が起きていて、リニア中央新幹線のトンネル工事が原因とみられています。
JR東海は工事を中断し、湧き出ている水を止める対策を進めていましたが、この対策では将来的にトンネルが損傷するリスクがあることがわかりました。
JR東海は3日夜、住民に対策を中止することや、現時点では低下した水位を戻す方法はないことなどを説明しました。
「いろんな意見が出たけどもやっぱり住民としては納得がいかない」(住民男性)
「他の(方法)を検討しているのかと思えないんですよね。本当にもっと本腰いれて調査してほしいです」(住民女性)
JR東海の調査では最大で60メートルほど水位が低下している地点もあり、今後約半年でさらに2メートルほど下がると予測しているということです。
地盤沈下については、現在最大で10.9センチとなっていますが、十数年間で約30センチに及ぶ可能性があると予測されています。
工事の再開は改めて調査を行い、住民らの理解を得て進めたい考えです。