名古屋市の元担当課長(62)を収賄の疑いで逮捕 市のイベントなどをめぐって便宜を図った見返りに…現金など約43万円受け取ったか

便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、名古屋市の元担当課長の男を逮捕です。
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逮捕されたのは、ことし3月まで名古屋市観光交流部の担当課長を務めていた大塚勝樹容疑者62歳と、名古屋市に本社がある広告会社「ニック」の取締役、桑原清美容疑者54歳です。
警察によりますと大塚容疑者は、名古屋市が発注する観光客誘致のためのイベントやポスターの作成などをめぐり、総額1600万円の業務委託契約をニックと結ぶ見返りとしておととしから去年にかけ、飲食代や現金など約43万円を受け取った収賄の疑いが、桑原容疑者は現金などを渡した贈賄の疑いがもたれています。警察は2人の認否を明らかにしていません。
ニックの従業員「飲み会に誘われても割り勘でやっていたみたい」
(ニック従業員)
Q.取締役(桑原容疑者)と大塚容疑者の関係は?
「普通のお客さん」
Q.特別 親しかった?
「いや、それはない。飲み会に誘われても割り勘でやっていたみたい。割り勘も珍しいと思っていましたけど。でも嫌がっていましたよね。本人(桑原容疑者)は、あんまり行きたくないって」
ニックの従業員によりますと、名古屋市中区の久屋大通公園で行われた台湾夜市を再現したイベントのプロモーションなどを名古屋市から請け負っていたといいますが、この数年で名古屋市との取引が増えた認識はないと話しました。
(ニック従業員)
「まったくみんな分からない状態。ちょっと戸惑っています」
名古屋市はきょう会見を開き、大塚容疑者について勤務態度は真面目で、異変に気づけなかったとしています。
「(退職金は)近日中に支払い予定と聞いているが、在職期間中における刑事事件であることから、速やかに支払いの差し止め、ないし退職手当の返納を命ずる処分を行うことを検討していきたい」